20220722|雨と宵に紛れた夜の音(音源公開)

個人的に振り返りたいことが山ほどあるのですが、6月の終わり頃からあまりにもバタバタとしてしまい、あっという間に梅雨が終わってしまいました。ライブレポなど書き溜めているので、順々に出していきます。

つい雨の先日、京都のとあるお家のピアノを弾かせて頂きました。ピアノは、ベヒシュタインのアップライトで、いつものように蓋を外して中を見てみると、国産とは違ったかなりの美しさがありました。そして、その時の演奏から2曲ほどYouTubeにアップしました。

紹介をして下さった親友の職人&写真家である伴さんが、美しく記録に残して下さっています。音に関しては録音するつもりがなかったので、カメラの音声だけになってしまいましたが、逆にこの時の空気感や臨場感を感じることができると思い、そのままあげてみました。

このとき集まって下さった方々の空気や子どもたちの声なども、雨と宵と共に散りばめられています。

是非、お聴きください。
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Naoyuki Hiyoshi - hoshibune (Home Concert in Kyoto)

ここのピアノの音からインスピレーションを受けた、その場で即興で作った曲。

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Naoyuki Hiyoshi - The Silent Night (Home Concert in Kyoto)

宵に紛れた夜の音を、初めて作ったオリジナル曲を使って、即興演奏で紡いでいます。

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Naoyuki Hiyoshi - piano
Tomokazu Ban - photograph

2022.07.09.
京都のとあるお家にて。
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20220720|お昼のミニコンサートでした。

昨日、急遽決まったミニコンサート。にも関わらず、来てくださった方々ありがとうございました○
今回は、来週7/30(土)15:00〜「Naoyuki Hiyoshi ライブアルバム"No Winter"発売記念コンサート」の宣伝も兼ねたライブでした。

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その場で思い付く曲を弾いた感じで、ぎゅっと詰め込みました。
01. Moboroshi(日吉直行)
02. inisheer(Thomas Walsh)
03. Longing(Tigran Hamashan)
04. Milonga Gris(Carlos Aguirre)
05. Sete Anéis(Egberto Gismonti)
06. Beatriz(Edu Lobo / Chico Buarque)
07. 月亮代表我的心(孫儀 / 湯尼)
08. 火の鳥(谷川俊太郎 / Michel Legrand)
09. 白暎(日吉直行)

また、李さんがコーディネートする配信はいつも良質なので、是非100BANホールのYouTubeチャンネルよりご覧頂けると幸いです☕️

⬇️7/30ライブの詳細

【2022年7月20日(水)】お昼の盲導犬育成チャリティーライブ at 100BAN HALL

先ほど急遽決まったのですが、明日のお昼に盲導犬育成チャリティーライブに出演させていただきます。
入場無料ですので、お気軽にお越しくださればと思います。
また、100BANホールのYouTubeチャンネルからのライブ配信でもお楽しみいただけます。

2022.7.20.wed 100BAN HALL(兵庫・神戸) 
日吉直行 piano
🕗 日時
2022年7月20日(水)
12:10~13:00
🏢 会場
100BAN HALL
神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル2F
三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩7分
🎫 料金チケット
無料(100円~の募金をお願い致します)

【2022年7月30日(土)】Naoyuki Hiyoshi ライブアルバム "No Winter" 発売記念コンサート at 100BAN HALL

7月30日に、1年前の2021年7月31日に100BAN HALLで行われたピアノソロライブの模様を収録した『Naoyuki Hiyoshi "No Winter" Piano Solo Concert at 100BAN HALL (Live)』のアルバム発売が決まりました!

また、発売日と同日に100BANホールにて、記念コンサートが開催予定です。

イラスト・デザインは、前回のチラシをブラッシュアップしてさらに素敵に仕上げて頂いたナカガワ暢さん。そして、録音・五島昭彦さん、調律・鈴木優子さんのタッグで出来上がった作品です。
販売は、ライブ会場の他、京都の書店、ネットショップ、配信販売も予定されています。
何卒、宜しくお願い致します。

Naoyuki Hiyoshi "No Winter" Piano Solo Concert at 100BAN HALL (Live)

真夏の”冬”の世界へようこそ。
1年前の2021年7月31日に100BAN HALLで行われたピアノ・ソロライブの模様を収録した『Naoyuki Hiyoshi "No Winter" Piano Solo Concert at 100BAN HALL (Live)』のアルバム発売が決定。その記念コンサートが7月30日に開催される。
“心の中に在る冬”をコンセプトに制作された配信限定アルバム ”冬樂奏 - 前夜 -” に次ぐ本作。100BAN HALLの音空間に描かれる物語に、ありそうでなかった発想と深く音楽へ向き合う姿勢を込めた、全6曲のライブ・レコーディング・トラック。
10年のタッグを組み、共作を作り続けているイラストレーター ナカガワ暢によるジャケット・イラスト、ピアノの内なる声に耳を傾け、真摯にピアノと向き合う調律師 鈴木優子、そして、従来の録音のイメージを飛び出しながら、些細な感情の動きまでも捉える録音技師 五島昭彦による濃密なサウンド感が、聴き手を「真夏の冬の世界」へといざなう。

【Release Info】

■ Naoyuki Hiyoshi "No Winter" Piano Solo Concert at 100BAN HALL (Live)

Naoyuki Hiyoshi - piano

発売日:2022年7月30日
レーベル:瞑奏録音
品番:MSRC-1004
価格:1,500円(税込)

■ 収録曲 (2021年, 100BAN HALLにてライブ録音)
1. "The Moon's A Harsh Mistress" のテーマによる即興曲
2. 白暎
3. 即興曲
4. 水面鏡
5. The Silent Night
6. 蒼い夜、歩く人。

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⛵️ Sound Crew
piano 日吉直行
illustration ナカガワ暢
recording 五島昭彦
piano tuning 鈴木優子

主催・企画:瞑奏録音

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【Live Info】

2022.7.31.sat 100BAN HALL(兵庫・神戸) 

🕗 日時
2022年7月30日(土)
開場 14:30 / 開演 15:00

🏢 会場
100BAN HALL
神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル2F
TEL:03-3697-3521
http://100ban.jp/
三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩7分

🎫 料金チケット
前売¥3,000 当日¥3,500 学生¥1,000
※中学生以下無料

🎫 WEB視聴チケット
¥2,000 (配信チケット) ¥3,000 (+お気持ち¥1,000)¥5,000 (+お気持ち¥3,000) 
URL:お待ちください
チケット販売:2022年8月31日(水) 23:59まで
ご視聴期間:2022年8月1日(月) 〜 2022年12月31日(土)

☎️✉️ ご予約・お問い合わせ
078-331-1728 / hall@100ban.jp(100BANホール)
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)
※メールの場合、件名を「7/30ライブ予約」として、①お名前 ②電話番号 ③人数をご明記の上、お申し込みください。

🪧 当日のご案内
▶︎ご来場の際は感染対策へのご理解・ご協力をお願いいたします。

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📃 プロフィール
日吉 直行|音楽家・ピアニスト・作編曲家

『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作)

『ありそうでなかった音楽を奏でる人』(文:音楽の友人)

音楽家。1986年7月30日、宮崎県延岡市生まれ。現在は兵庫県神戸市在住。
ピアノから紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは、即興と作曲の境目を漂いながら、ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる。
7歳で音楽に出逢い、9歳でピアノを始める。当時はクラシック音楽を中心に演奏していたが、一方で即興で自由に弾くことが大好きで、中学時代にポップスに興味を持ち、高校時代にジャズに影響を受けた音楽活動を始める。2005年に神戸大学発達科学部人間表現学科1期生として入学後、若尾裕(音楽学者)・田村文生(作曲家)両氏のゼミに所属し、特に音楽哲学や即興、現代音楽に深く付き合う。2012年、神戸大学大学院人間発達環境学修士前期課程修了(芸術修士)後、谷川俊太郎氏の息子である谷川賢作(音楽家)氏と五島昭彦(録音技師)氏との出会いをきっかけに、1stアルバム『into the Air』(2012, Time Machine Record)を制作。これまで、6枚のオリジナルアルバムを制作している。
これまでに、NHK神戸のTV番組『ジャズライブKOBE』への出演、北欧のジャズミュージシャン来日ツアーでのオープニングアクト演奏、ジャズフェスティバルでの演奏、AIと即興演奏をテーマにしたトークライブへの出演、文学・絵画・詩・舞踏・生け花といった音楽以外のアートとの共作、合唱との共演などを行ってきた。また、御嶽山をテーマにしたドキュメンタリー映像『おやまに生きる』(2019,長野朝日放送)の音楽を担当。
演奏活動として、ピアノソロ『冬樂奏』企画、日本を代表する即興ミュージシャンの芳垣安洋(drums)・水谷浩章(bass)両氏とのユニット「Naoyuki Hiyoshi TRIO "彗平線"」、木原鮎子(うた)・小美濃悠太(ベース)・宮崎真司(ギター)・浅井良将(サックス)各氏とのユニットなど、様々な編成でライブを行っている。
また、自身の音楽活動の柱として2019年に自主レーベル「瞑奏録音」を立ち上げ、故・那須耕介(法哲学者)氏との音楽対談やイラストレーターやデザイナーなどのジャンルを越えた表現者との共作を積み重ねている他、フォトスタジオ the photograph Umore(京都・桂川)での即興で曲と音を紡いでいく結婚式演奏、光風会病院(佐賀)での音楽療法に関わる企画など、音楽の可能性を広げる企画や作品作りにも注力し続けている。
さらに、神戸大学での特別講師や鹿児島・インドネシアで音楽教員を務めた徳田豊志(リコーダー)氏との「かなでやきっと(奏屋吉豊)」による小・中学校での演奏公演を通じた音楽の学びや教えを広めつつ、某予備校で古文の講師を務めるなど17年以上教える側としてキャリアを積んでおり、音楽について様々な角度から探求している。

【2022年7月3日(日)】ワークショップ&コンサート『だからこそ、聴く。』at 森のシアター(佐賀・久留米)

今週日曜日に、佐賀県(でも最寄りは久留米)・光風会病院の敷地内にある森のシアターというホールにて、ワークショップとコンサートが行われます。
この病院の現場では音楽療法が行われており、そのセラピストである折山さん・松本さんのお誘いで企画の話が実現しました。
午前中のワークショップでは、「聴く」という行為に焦点を当て、「聴く」ことが音楽にとってどれだけ重要な役割を担っているかを様々な体験を通して感じてみたり、音楽療法と深く関わっている「即興」について掘り下げたり実際に演奏体験しながら、音楽との付き合い方や学び方のひとつに触れます。
午後のコンサートでは、僕のピアノソロ演奏に加え、後半には鹿児島から徳田豊志さん(リコーダー)とのデュオ演奏を通して、「聴く」ことに焦点を当てたライブをする予定です。
一般の方や子供も参加でき、午前・午後どちらかの参加でも大歓迎ですので、気軽にお越し頂ければと思います。

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『だからこそ、聴く。』~ピアノの即興演奏から感じること~

音楽との付き合い方って、考えてみたことはありますか?
実は、音楽には「聴く」という行為がかなり密接に関わっています。
その「聴く」に纏わる様々な歴史や体験を通して、
音楽との付き合い方や学び方のひとつに触れるワークショップ&コンサートです。

 出演
日吉直行(ピアノ)
ゲスト:徳田豊志(リコーダー)

🕗 日時
2022年7月3日(日)
<午前の部>ワークショップ:10:00~12:00
<午後の部>コンサート:開場13:30 開演14:00 

🏢 会場
森のシアター(光風会病院敷地内)
佐賀県三養基郡みやき町白壁2927
TEL:0942-89-2800
http://www.kofukai.or.jp/kouhu/

🎫 参加費
・ワークショップ:¥4,000
・コンサート:¥2,000(小学生以下は半額)
・1日参加:musicfab会員¥5,000 / 一般¥5,500

☎️✉️ ご予約・お問い合わせ
info@musicfab.live

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📃 プロフィール
日吉 直行|音楽家・ピアニスト・作編曲家
『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作)
1986年宮崎県延岡市生まれ。ピアノから紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは、即興と作曲の境目を漂いながら、ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる。神戸大学発達科学部人間表現学科1期生として入学後、同大学院修士前期課程修了(芸術修士)。
2012年谷川俊太郎氏の息子・谷川賢作氏の後押しのもと本格的に音楽活動を始めて以来、様々な編成でのライブ、ジャズフェスティバル・TVやラジオ番組への出演、ドキュメンタリー映像の音楽を担当したほか、美術、文学、舞踏、生け花などとの異ジャンルとのコラボレーションを積極的に行う。
また、大学での講師や学校公演などを通じた音楽の学びや教えを広めつつ、即興力と生音の空気感で作り上げる結婚式演奏、法哲学者との音楽にまつわる対談シリーズ、音楽療法に関わる企画など、様々な視点から音楽を探求しながら、その可能性を広げる企画に注力している。

【2022年6月25日(土)】日吉直行 × 小美濃悠太 "Bluemanship" in OGOSE at 山猫軒

Bluemanship
青い人たちの物語。
夢のつづきと、未来のかけらを携えて、
拙さの彼方に、船を漕ぐ。

⚓︎乗船員 - Sound Crew
piano 日吉直行
contrabass 小美濃悠太

主催・企画・協力:江古田音楽化計画、84ラボラトリー、瞑奏録音

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🎞 動画
・A PLACE WHERE HE LIVES

・After All "み"

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2022.6/25.sat Bluemanship in OGOSE at 山猫軒(埼玉)

🕗 日時
2022年6月25日(土)
開場 11:00 / 開演 18:00

🏢 会場
gallery & cafe 山猫軒
埼玉県入間郡越生町龍ヶ谷13
TEL:03-3697-3521

🪧 送迎車のご案内
場所:越生駅西口
時間:15:00と17:00
※ご予約時にお申し出下さい。

🎫 料金チケット(+ order)
予約 ¥3,500 当日 ¥4,000

☎️✉️ ご予約・お問い合わせ
049-292-3981(山猫軒)
ue6.1002@gmail.com(江古田音楽化計画)

主催:江古田音楽化計画
協力:瞑奏録音

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📃 プロフィール
日吉 直行|音楽家, ピアニスト, 作編曲家

『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作)

1986年7月30日, 宮崎県延岡市生まれ.  現在は兵庫県神戸市在住.  ピアノの即興演奏から紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは, ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる.
高校時代から音楽活動を始め, 神戸大学入学後は音楽哲学・即興・現代音楽に深く付き合いながら, 同大学大学院修了 (芸術修士) .  その後, 谷川賢作(音楽家)・五島昭彦(録音技師)両氏との出会いをきっかけにアルバム『into the Air』 (2012, Time Machine Record) を制作する.
これまでに, NHK神戸の番組『ジャズライブKOBE』への出演, 北欧のジャズミュージシャン来日ツアーでのオープニングアクト演奏, ジャズフェスティバルでの演奏, AIと即興演奏をテーマにしたトークライブへの出演, 絵画・詩・舞踏・生け花といった音楽以外のアートとの共作, 合唱との共演などを行ってきた.  また, 御嶽山をテーマにしたドキュメンタリー映像『おやまに生きる』 (2019, 長野朝日放送) の音楽を担当.
2019年に自主レーベル「瞑奏録音」を立ち上げ, ピアノソロ, 芳垣安洋(ドラマー)・水谷浩章(ベーシスト)両氏とのTrio, 木原鮎子(うた)・小美濃悠太(ベース)・宮崎真司(ギター)・浅井良将(サックス)各氏とのユニットなど, 様々な編成でのライブ活動を行っている.
また, 故・那須耕介(法哲学者)氏との音楽対談やジャンルを越えた表現者との共作を積み重ねている他, 鹿児島・インドネシアで音楽教員を務めた徳田豊志 (recorder) 氏との「奏屋吉豊 (かなでやきっと) 」による小・中学校での学校公演, フォトスタジオ the photograph Umore(京都・桂川)での即興で曲と音を紡いでいく結婚式演奏, 神戸大学での特別講師など音楽を通じた学びや教えることにも積極的に関わりながら、音楽について様々な角度から探求している.

小美濃 悠太(おみの ゆうた) |Contrabass,Electric Bass
1985年、東京生まれ。一橋大学社会学研究科修了。幼少の頃より続けていたエレクトーンを通じてジャズに出会う。高校に入学後、ジャズを演奏できる楽器を習得するために吹奏楽部に入部。コントラバスとエレクトリックベースを平行して学ぶ。大学進学後、千葉大学モダンジャズ研究会に入部。本格的にジャズを学び始める。在学中から演奏活動を開始し、現在は東京を中心に首都圏全域で活動している。サックス奏者 臼庭潤のバンドへの参加を皮切りに、日本を代表する数々のジャズミュージシャンとの共演を重ねる。ツアー、レコーディングへの参加は枚挙に遑がない。またジャズ以外のフィールドでも、世界的なボサノバシンガー・小野リサの中国ツアーや、日本を代表する雅楽師・東儀秀樹と、世界的なバイオリニスト古澤巌による全国ツアー、フランスの誇るバイオリニストFlorin Niculescuの国内ツアーなどに参加。大竹しのぶ主演「ピアフ」、山本耕史主演「ヴォイツェク」、昆夏美 伊礼彼方 廣川三憲主演「星の王子さま」など、ミュージカル・音楽劇での演奏も多数。自身のプロジェクトとして、2015年にはピアノトリオ”Tre farger”の1stアルバムをリリースし、全国ツアーを成功させる。翌年2016年にはライブ録音の2ndアルバム”Live at The Glee”も発売。Tre fargerを通じてヨーロッパのアーティストとの交流を深め、2017年にはポーランド人ドラマーAlbert Karchとの共同プロジェクトで日本ツアーを成功させた。2018年にはCopenhagen Jazz Festivalに自身のカルテットで出演。また帰国後も再び日本ツアーを成功させた。同年、Copenhagenで出会ったLo Ersare(vo,banjo)、旧知の大森聖子(piano)とともにレコーディングおよび日本ツアーを行い、コンサート限定でのアルバムをリリース。2019年にはコペンハーゲンでのレコーディングを行い、11月にフルアルバム”tiny big”をリリース。ジャズベースを山下弘治氏、アルコ奏法を高西康夫氏、斎藤輝彦氏に師事。

20220610|鯖と鮎子さん、長浜と能楽堂

◆鮎子さんと久しぶりに音合わせ
2019年の木之本でのライブ以来、約2年半ぶりに歌い手 木原鮎子さんとの音合わせのため、滋賀県長浜市へ行ってきました。今年からユニットとして活動をするのですが、今年10月11月にかけてライブを予定しています。お互いにライブ音源をかなり聴き込んでいるのがわかっていたので、個人的に今日は「同じ道を通らないぞー」という意気込みで臨みました○

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◆中川能楽堂
リハーサル場所は、10月にお世話になる中川能楽堂さん。入り口は大きい素敵な民家なのですが、玄関をまたぐと一気に能楽の世界へ誘われます。廊下の先を進むとでーんと現れる能舞台。そして、舞台に置かれたアップライトピアノと生声、鮎子さんの10ヵ月の息子さんと一緒に音出し。能楽堂を管理されている野上さんもとても素敵な方。
能楽堂の音空間は独特で、舞台上と客席では音の流れが変わります。特に客席は畳なので音を吸収します。そのため、生音・マイクを通す声・通さない声・中音・外音の整理が非常に重要で、サウンドづくりの腕が試されます。

◆うたとピアノで
このユニットの音楽的チャレンジのひとつに、「うた」(歌・唄)と「し」(詞・詩)に等身大で付き合うこと、があります。今回の選曲にはオリジナルや様々なジャンルの曲を採り上げる予定で、歌詞のない曲から英語や日本語の詞だけでなく、原曲がインドネシア語や台湾語、ポルトガル語のものまであります。それらとどう向き合うのかが目下の課題です。その上で僕たちがどこまで自由に泳げるのか、そこが楽しみな所です。

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◆鯖そうめんと硝子の街、長浜
リハ後に、鮎子さんから長浜の名物「鯖そうめん」を教えてもらい食べてきました。長浜には、農家に嫁いだ娘のもとへ、娘を案じる親が焼鯖を届ける風習がある(あった?)そうで、その焼鯖とそうめんを一緒に炊き合わせて作る定番の郷土料理だそうです。
また、長浜は豊臣秀吉が造った城下町で、当時の南蛮文化との接点で注目された硝子細工を元銀行の洋館で販売している「黒壁スクエア」というガラス屋さんにも行ってきました。

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◆これからの予定
あゆこさんとのユニットは、10月2日(日)に兵庫県西宮市のフレンテホール、10月23日(日)に滋賀県長浜市の中川能楽堂、11月20日(日)に兵庫県神戸市の100BANホールにてライブが決まっています。いずれも14時からの開演で、お子様連れ大歓迎です○

20220606|Bluemanship航海記録①

◆ライブを終えて
まずは5/29のライブ・アーカイブ配信どちらもご覧頂きありがとうございました!(ちなみにアーカイブ配信は6/7火23:55まであります)
ライブ後即九州だったため振り返りは遅くなりましたが、たくさんの感想を頂きありがとうございます。特に個性的な感想が多くて、とても楽しませて頂いております。演者側にとっても充実したライブになりました。

◆いざ、出航
今回のライブにテーマを付けるなら、「お互いの地図を広げましょう」というフレーズに集約されるだろうと思います。元々このフレーズは、対談をしていた那須耕介さんの言葉ですが、ファースト・セッションを表現するのに言い得て妙で、そこに羅針盤を持たず、直観を信じながら音楽の航海へ出かけようという裏テーマをブレンドしています。自分の中でまだ触れていない音にタッチしようとする感覚を大事にしたい、その勇気を持ち続けよう、そういう想いを込めているのが、このユニットです。

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◆音場の大切さ
いつもの如く、ベースは生音でのセッティングでした。いまの100BANホールの響きは、ちょっと位置をずらすだけで大きく聴こえ方が変わるほどとても繊細。そもそもベースとピアノは音量差があり、アンプを使わずに奏者のやり易い音場を追求するには後1時間くらいはサウンドチェックをしたかったのですが、ユニットとして初めてのライブ+当日のみのリハで乗り切らなければならないことを考えると、どうしても音楽づくりを優先せざるを得ませんでした。恐らくあと少し時間があれば、もっと音場を整理できたかなというところが心残り。それほど、生音×音場の方程式は音楽の内容に深く関わります。

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◆難しい音楽づくり
混み入った話になりますが、ピアノとベースというフォーマットの難しいところは、「ピアノとベースならこんなサウンドになりそうだなぁ」「その景色はもう見たよ」という印象を演者にも聴き手にも与えてしまいやすい部分です。特にジャズでは頻繁に見られる編成であるため、フォーマットだけで聴き手に輪っかを嵌めてしまう恐れがあります。
もう一つは、上記のような感覚に対峙した時に、お互いがどう振る舞うかという奏者の悩みというのが常に付き纏います。ストレートにジャズ的にアプローチするか、即興的にぶち壊しに行くか、はたまた壊れない程度にバランスを取りに行くか。もちろん曲によってもお互いのプレイスタイルによっても変わりますが、即興的なデュオスタイルとしては、ここが醍醐味のひとつになります。
しかし裏を返せば、それらを乗り越えるとまだ自分の体感していない音世界に出逢える可能性があるということでもあります。個人的には、とても気楽に考えていますが、音楽家にとって重要な問題です。

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◆今後のスケジュール
6/25に埼玉・越生にある山猫軒、6/26に東京・堀切菖蒲園にあるaire amenoさんの関東2DAYSを控えています。どちらも場所が特徴的で、個人的にもどんな音楽になるか、楽しみです○
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⚓︎乗船員 - Sound Crew
piano:日吉直行
contrabass:小美濃悠太
illustration:ナカガワ暢
recording:五島昭彦
piano tuning:鈴木優子
photograph:はらまいこ
switching:大福成歩
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記事の写真:吉成聡志

20220603|かなでやきっと、学校公演

◆まずは宮崎へ
今週は南九州ウィーク。先週日曜のライブの後、朝4時に家を出発して、始発で宮崎へ。関西から宮崎(特に延岡)へはJRの九州往復割引切符というのが安かったんですが、それも3月で無くなり、今回は飛行機で。着いた時は雨でひんやりしてましたが、やはり九州。暑くなりました。

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◆鹿児島での2日間
水曜には鹿児島へ移動して、徳田豊志さんとのユニット"かなでやきっと"での学校公演2DAYSでした。
木曜は薩摩川内市立祁答院(けどういん)中学校。昨年に引き続き、鹿児島県教職員共助会さん主催の公益文化事業として今年も周らせて頂きました。中学生に対しては久しぶりで、昨年6年生だった中学1年生達は僕らの演奏を一度聴いていたため、小学生とはまた違った落ち着いた反応。ほんとはステージ下で同じ目線でわちゃわちゃ喋りながら演奏したかったんですが、ピアノはどうしても動かせず残念。そのかわりいつものように、聴く姿勢を崩してもらって、楽に楽しんでもらいました。

金曜は鹿児島市立本名(ほんみょう)小学校。校長先生が底抜けに明るくて、教頭先生も爽やか、昨年違う学校にいらっしゃった素敵なピアノを弾く音楽の本田先生もいらっしゃったのもあり、ホームのように演奏させて頂きました。子どもたちの反応も元気で、45分(短いなぁ)があっという間でした。
今回だけでなく全体的な印象ですが、昨年からコロナで声を出すことが中々出来なかった習慣のせいか、やはりちょっと「迷いながら」自分の感情を表現している子が多いなと感じます。それは音楽に接する時間を経て、無くすお手伝いができたらいいなと思ったりしました。

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◆ユニットの音楽的チャレンジ
コンセプトは「普段着の音楽」を奏でること。リコーダーやピアノ、鍵盤ハーモニカなどの身近な楽器を使って、教科書に載っている曲を魅力的に仕立てるお仕事です。堅苦しい「聴き方」を崩すのもメニューのひとつです。
今では簡単なセットリスト以外、打ち合わせもほとんどしなくなったユニットですが、毎回のスリルを楽しんでいます。今回ある曲が始まる前に、徳田さんが突然、歌詞を朗読し始めました。咄嗟に即興で応戦しましたが、そのアイデアのおかげで曲の世界へグッと引き込めた、そんな時間がありました。これは初めからやると決めていたら面白くなかったし、きっと「仕組んだ感」が伝わってしまっただろうと思います。
子供たちの反応もそうです。こちらから促すことなく口ずさみ始めたり、中には大声で歌う子もいました。でも歌いたくなかったら歌わなくて全然構わない(僕はこっち側だった)し、拍手なんて全然しなくていいから、それを強要しない空間がある方を僕は望みます。

◆個人的な音楽的チャレンジ
今回も校歌の即興演奏をしました。この古くさくて権威的な校歌を新鮮な感覚で気軽に接する機会を作るのが目的なんですが、歌詞に無理やり合わせたメロディーラインになっていたり、4/4の中に無駄な2/4が挟まったりして、もとの歌フォームがヘンテコなのは校歌あるある。加えて、「○○小学校(中学校)〜」で締め括るお決まりの学校フレーズ。これらをいかに打破しながらその場で魅力的にするかが、この課題の難しいところ。校歌なんて好き勝手にしていいんだよ、と見せることが大事。
そして最近はピアノで音を出すと、そのタッチや音色に違いを感じて下さる人が増えました。それは大人でも子供でも関係なく、気づいてくれるみたいで、自分の身体を通った音を出せるかどうか、といった音の哲学が関係しているように感じます。
特に子供たちにとっては、知ってる曲であろうがあるまいが、ピアノが調律されようがされまいが、身体に響く音かどうかの反応が、純粋で時に大人以上に残酷でもあります。僕はこの学校公演を始めてから、子どもたちの反応によってピアノの音と感性を鍛えられています。

◆これから
今年は9月に、このユニット2枚目のアルバム制作のためレコーディングを予定しています。また、10月あたまには離島の徳之島の小学校をめぐる演奏旅もあり、とても楽しみです○

20220520②|京都でDiVa

5/1は谷川賢作さん率いるDiVaのライブを久々に見に行きました。賢作さんと知り合ってから、15年くらい経つでしょうか。

谷川俊太郎さんをはじめとする現代詩を歌うDiVa。結構前にグッゲンハイム邸で前座ライブをさせて頂いたことを思い出したり、個人的な懐かしさもありつつ、京都へ。

7年ぶりの京都公演でしたが、率直にいいライブでした!ユニットとしての深化とチャレンジ具合もさることながら、まこりんの振れ幅とおおつぼさんの絶妙な立ち位置が、これまでのDiVaの中でも新鮮に聴こえてきました。

MCでも言及されてましたが、谷川俊太郎さんのダークサイド部分に焦点を当てる感性は、僕も納得感があります。単に「俊太郎さんの悪者感を強調する」という意味ではなく、教科書や有名な作品に引っ張られがちなイメージの背景には複雑な感情の起伏があり、そこからあのシンプルな言葉が引き出されていることをより浮き彫りにします。

本人は違う!と言い張るかもしれませんが、賢作さんのピアノは、その複雑な感情を表現するのにぴったりなタッチと音色感だと思います。

グレーゾーンのピアノプレイ。例えるなら、拓かれた捻くれ者です。

僕は、そこが賢作さんにしかできない仕事なんだなと思ったりします。