20220520②|京都でDiVa

5/1は谷川賢作さん率いるDiVaのライブを久々に見に行きました。賢作さんと知り合ってから、15年くらい経つでしょうか。

谷川俊太郎さんをはじめとする現代詩を歌うDiVa。結構前にグッゲンハイム邸で前座ライブをさせて頂いたことを思い出したり、個人的な懐かしさもありつつ、京都へ。

7年ぶりの京都公演でしたが、率直にいいライブでした!ユニットとしての深化とチャレンジ具合もさることながら、まこりんの振れ幅とおおつぼさんの絶妙な立ち位置が、これまでのDiVaの中でも新鮮に聴こえてきました。

MCでも言及されてましたが、谷川俊太郎さんのダークサイド部分に焦点を当てる感性は、僕も納得感があります。単に「俊太郎さんの悪者感を強調する」という意味ではなく、教科書や有名な作品に引っ張られがちなイメージの背景には複雑な感情の起伏があり、そこからあのシンプルな言葉が引き出されていることをより浮き彫りにします。

本人は違う!と言い張るかもしれませんが、賢作さんのピアノは、その複雑な感情を表現するのにぴったりなタッチと音色感だと思います。

グレーゾーンのピアノプレイ。例えるなら、拓かれた捻くれ者です。

僕は、そこが賢作さんにしかできない仕事なんだなと思ったりします。