20250626|ココオト

本日は、滋賀県木ノ本にて。木原鮎子さんが率いる大人合唱団ココオトの皆さんと来週のライブに向けて、音合わせをしました。

朝は安定の雨男を発揮しつつ、土砂降りの中練習場所へ。これまで女性パートだけでしたが、新しく男性パートも増え、音に広がりが出てきました。子供をあやしながら歌ったり、肩の力が抜けていていつも空気が良い。

鮎子さんの合唱団は、選曲がいわゆる一般の合唱曲で扱うものではないことが多く、ピアノ譜自体がなかったり、最近のポップスからトラディショナルなゴスペルまで、一緒に作る楽しさとピアノの自由さがあります。だからこそ、僕の仕事と役割がある、そんな充実感があります。

午後からは、ゴスペルのちょっと難しいリズムの曲を約2時間みっちりやりました。いよいよ来週です〇

▶7/6(日)合唱団「ココオト」10周年記念ライブ
場所:きのもと交遊館(滋賀・湖北)
時間:14:30open 15:00start
料金:入場無料
出演:ココオト - 合唱団 うたごえキッズ - 友情出演 木原鮎子 - 歌唱指導 日吉直行 - ピアノf:id:naoyuki0730:20250626185133j:image

20250625|膨らませる

今日は午前中から夕方前まで、ピアノを割とじっくり弾いた。家から練習場所までは約1時間だが、慣れてくるとすぐだ。f:id:naoyuki0730:20250625181043j:image

着くとすぐに寝起きの指とアタマを起こしながら、エクササイズをこなす。今日は体が少し重たく感じたので、インターバルを短めに約2時間半弾き込む。

休憩後は、課題のある曲を中心に弾きつつ、オリジナル曲やスケッチしていたアナログとデジタルの断片を膨らませる。膨らませ方は遊びながらが基本だが、何の楽器を使うかによって変わる。同じピアノでも空間や調律が変われば、出てくるフレーズや響きが変わる。

例えば、エルメート・パスコアールなんかはフルートやエレピを使ってアイデアを膨らませていたように思うし、トランペットで作曲する人なんかもいる。個人的には、やはりピアノを使うことで自分の身体を透ってきた音とアイデアが出ているように思う。おかげで良い時間になった。

夕方からは、天王寺に移動して教える仕事へ。そして、これから前乗りのため滋賀へ。移動の時間を利用して明日やる曲のイメージを膨らませる。

 

20250417|ふれる

駅とバスを乗り継いでちょっと離れた場所にあるピアノを弾きに行く。シンプルに弾く量を増やしている最近。学生の時に神戸に来て以来、生のピアノが自宅に無いので、工夫して練習しなければならないのだが、耳の訓練のお陰か出会った人との影響か、音楽の腕を鍛える練習に困ったことはない。しかし、年齢的に落ちるであろう指のコントロール力とキレ、耳との一致感などフィジカル面でのメンテナンスに一層気を配りつつ、欲張りにも積んでいるエンジンのギアをもう1段上げたいと企んでいる。

個人的信条にはなるが、ピアニストならば指でものを考え続けたいと思っている。「悩む暇があるなら動け」という誰が言ったか分からない言葉はどこか言い得て妙で、いまの僕の場合は直近のライブが無いのを良いことに、とにかく手で物事を考えたり解決する時間が、一番楽しい。

そうして定期的に訪れるのが、タッチの見直しだ。スポーツ選手が年齢や経験とともにフォーム改善をするのと同じで、ピアニストにも必要だ。
タッチというのは、単純にピアノの鍵盤に触れることを指すだけではなく、呼吸や拍動を”その先”に送るメッセンジャーのようなもので、「タッチの差」が個性の違いを作る。例えば即興演奏がうまくなるコツのひとつに、ひとのタッチを真似ることがあるのだが、気になるピアニストのタッチから、日常の音や環境音まで真似る教材がたくさん転がっているため、すぐに時間が溶ける。

また、昔演奏した曲を引っ張り出してきて改めて弾いたりすると今の自分が全く違うタッチになったことに驚く。やはり耳と指は繋がっていることを実感する。普段はデジタルデバイスを駆使ししながら制作し、ピアノを弾くときになるとそれらを忘れ去るように、ただひたすら指で思考する。そうやって行ったり来たりしながら腕を磨いていく。もとを辿れば、脳や(どこにあるかはわからないが)心と繋がっているから、タッチが変化するのだろう。

今や手垢がつきすぎている「感動する」という言葉の英訳は、〈touched〉である。なるほど、これからは誰かに演奏を届けるときに、自分と対話するときに、まず初めに心の「ハイタッチ」をしてから臨もうと思う。
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20250402|くにさきにて

この2年間、大分県国東市鶴川地区を中心とした地域活性化プロジェクトでプランナーを務めました。地元が宮崎・延岡とはいえ、神戸の方が長くなってしまった僕にとっては、九州の風を感じ直す、とても良い機会になりました。

一般的に神仏融合のまちと評される国東ですが、「本当の国東の魅力はなんだろう」、「魅力ある国東の人たちを知ってもらうために」、そういった想いをアートの力で形にするお仕事でした。アートの力と言っても、お金に物を言わせたり、距離ができがちな作品などではなく、国東に関わる人の生きた手触りというか、温度感のある想いと歴史を込めたものを記録したり、残したりするための、支えと調整でした。

僕が担当した部門目線では、コミュニティラジオの稼働、新しくできた施設の活用・運用といった課題があった中、アーティストの津田三朗さん、山下麻里さんの素晴らしい感性を中心に、2023年は五島昭彦さんにも協力して頂き、市民の皆さんと一緒にいくつかのコンテンツを制作しました。

■オーディオガイド
2023年~2024年にかけて、大分県国東市に伝承されてきたお祭りや民間に伝わる貴重な伝統行事などにスポットライトを当て、「国東を訪れてみたい」と思えるような音体験として、10本のオーディオガイドを制作しました。2年間の録音・取材を経て出来た、オリジナルの文章とナレーション、オリジナルの音と音楽を使った新しいオーディオガイド。ひとたび耳にすると、先人が語り継いできた歴史と現代に生きる私たちの想いとが重なり合う、そんな音が聴こえてきます。

■くにさきトーン
2023年~2025年にかけて、大分県国東市鶴川地区を中心に集まった住民有志の方々と"音と言葉の記録作品"を作りました。国東のよいところやおすすめの場所・音が印象に残る風景などを、自作のナレーションとそれぞれのユニーク過ぎるアプローチで、人と街の大切な記憶として残しています。

■図音館
音で時代を行き来する、音で繋がっていく、ひとたび引き出しを開ければ国東の「面白い」所が聴こえてくる ― 地元に引き継がれていたタンスを利用し、引き出しを開けると国東に住む人々の想いや音が聴こえてくる装置、「図音館」を作りました。SDカードの差し替えだけで内容を更新できる便利さもありながら、手作りのちょっとしたアイデアと技術を込めて作った”遊べる作品”です。
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オーディオガイドとくにさきトーンは、YouTubeにて「くにさきトーン」と検索するとお聴き頂けます。また図音館は、大分県国東市鶴川町の観光・交流拠点施設「きとわ」施設内に展示しています。国東というまちに触れ、機会があれば足を運んで頂けたら嬉しいです〇

20250305|ひらかれること

先月15日は、福岡にて西部ガスさん主催のイベントで、アップライトの自動演奏付きピアノでの演奏をしてきました。
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今回僕とやりとりをして下さった森永さんとは昨年6月のミリカローデンでのイベントで知り合い、11月に博多南駅で行われたおさがり交換ショップイベントでの即興演奏を見ていただいたことをきっかけに、今回の話に至りました。西部ガスさんのビルがあるパピヨン24というビル周辺の地区は千代町といい、その千代町を活性化する目的も兼ねたイベントということで、講演や子どもワークショップ、食べ物の販売などが行われました。まだ2回目ということで、先を見据えたイベントでもあったので、ピアノをどう使うかという可能性を探る意味でも今回の参加は有意義なものになりました。

森永さんは当日に至るまで、僕がピアニストとしてただ弾くだけでなく音楽家として参加する視点も汲み取ってくださりながら、会社や調律師、管理会社ともいろいろな調整をしてくださいました。森永さんのようなアートの視点を持った人材は貴重で、目線を揃えて挑むことができました。本当にありがとうございました!
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その調整の一つとして、「なぜピアノの蓋を開けるのか」をつらつらと説明した文章を送ったりしたのですが、僕はアップライトピアノを弾く際に、いくつかの理由でピアノの蓋を開けています。そもそもピアノを弾く際に「ピアノの蓋を外してはいけない」という決まりはありませんし、ピアノの蓋を開けることにより音が前に飛び、よりダイレクトに生音を感じることができます。また、ピアノを壁とどのくらい離すかと空間の構造との兼ね合いで音の届け方(音響)を作ったりします。
ピアノというのは「複雑な響きを簡単に出すことができる装置」であるため、蓋を開けることによってその仕組みを可視化でき、実はわかっているようでわかっていなかったピアノの魅力に触れる機会やピアニストや調律師の仕事に興味を持ってもらえるきっかけを作ることができます。また、そのピアノとどう付き合っていくかというアイデアも広がる可能性があり、ピアノの蓋を開けることは、管理上の小さなリスク以上に得られるものが多いと書きました。
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前に駅ピアノの設置に携わった時もそうなのですが、大抵の場合はそもそも「公共の場でオープンにピアノを使ってもらいたい」という目的で設置しているにも関わらず、ピアノの蓋を開けると「ピアノが傷つく」や「ピアノに埃が入る」、「音がうるさくなるのでは?」といった管理側の論理が飛び交い、何のためのピアノ設置なのかその意図が宙ぶらりんになってしまうといったことがよく起こります。こういった時に那須さんの言う「他人の自由はリスク、自分の自由は負担」といった言葉が頭によぎりますが、管理側からすれば弾き手の自由はリスクになり、弾き手である僕の自由は自己責任ということになります。企画の面白さのためにそのリスク調整と迷惑のバランスをどうとるか、加えて現実的な予算と向き合いながら交渉することは、今の時代に向き合うべき音楽家のタスクになるので、そういう意味でも今回のイベントはとても良い経験になりました。結果的には、森永さんの調整と調律師との対話でうまくおさまることができましたが、ピアノの蓋を開けるということは、ピアノを使ってこういうことをしても良いんだという発想が広がっていくこと・それを楽しむ場作りができて欲しいという願いの表れでもあります。

温泉のようにじわじわと拓かれていく、そうあったらなぁと思います。
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また、今回のピアノは自動演奏付きピアノであったので、構造上接近と呼ばれるハンマーと弦の距離関係が通常のピアノと違い、鍵盤の深さも浅かったため、ダイナミクスや表現の幅が制限された状態で演奏しなければならないというハードルがありました。特に生音を表現の主軸においている人間にとっては、機能が半分制限されたハードモードでの演奏になるため、弾き手としてそのピアノで何ができるか、自分へのチャレンジとしても面白いものとして感じることが出来たのは収穫でした。

蛇足になりますが個人的に興味深かったのは、生演奏の合間に演奏される自動演奏ピアノの音を聴いていると、生身の人間の手の先で奏でる「タッチ」が再現されないので、とても平坦すぎる(笑)音の連なりと音楽を聞くことが出来たことでした。「AIにピアノが弾けるのか」について興味がありますし、昔「AIに即興演奏ができるのか」をテーマにしたトークイベントに参加し、その時は「部分的にできる」と話をしたことがありました。例えば、「AIにジャズ演奏は可能か?」という問いがあった場合、どういったジャズ演奏を想定しているかにもよりますが、フレーズのパターン認識と素材の組み合わせ、演奏の流れをいくつかパターン化してある程度の不確実性を残しながらリアクションを「再現」することは可能だと考えます。でも「どうしてその音にしたいのか? / したくないのか? / なってしまったのか?」に至るまでの直観と意志についてはどうだろうか。即興演奏の際の「聴きながら弾く / 弾きながら聴く」感覚についてはどうだろうか。自動演奏ピアノの元音は生身の人間の演奏を録音したものが再現されているはずなので、それがどうしてこうも味気ないものに感じてしまうのだろう?とその過程に想いを馳せることができた、そんな時間でもありました。

2025年3月9日(日)音楽哲学と即興セッション「だからこそ、きく。」 in Kobe

2025.3.9.sun
音楽哲学と即興セッション「だからこそ、きく。」 in Kobe

Guest:森重裕喬(from福岡)

3月は、同じく福岡から謎を追いかける人 森重裕喬さんにお越しいただいて、文化人類学や歴史、環境音楽の観点から音楽と即興にアプローチします。重ためのワードを並べましたが別に頭でっかちなことをやるつもりはなく、街にあふれる様々な音を使った即興演奏や文化と歴史について”ありそうでなかった”視点から眺めたりする一日になります。

🕛日時
2025年3月9日(日)13:00~17:00

🏢会場
100BAN STUDIO 406号室
〒650-0033
神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル
[アクセス]
三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩7分

👨‍👨‍👧‍👦 対象
大人から子どもまで(音楽経験問わず・ご興味のある方なら誰でも)

✏️持ち物
・自分の使いたい楽器(ピアノはあります)
・筆記用具や楽譜、メモ、スマホ・タブレットなど適宜必要な物

🎫料金
一般:4000円
学生:1000円(中学生以上の学生)
こども:500円(小学生まで)

✉️ご予約・お問い合わせ
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)

主催・企画:瞑奏録音

2025年2月9日(日) 音楽哲学と即興演奏の講座&セッション「だからこそ、きく。」 in Kobe

2025.2.9.sun

音楽哲学と即興演奏の講座&セッション「だからこそ、きく。」 in Kobe

 

🕛日時

2025年2月9日(日)13:00~17:00

 

🏢会場

100BAN STUDIO 406号室

〒650-0033

神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル

[アクセス]

三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩7分

 

👨‍👨‍👧‍👦 対象

大人から子どもまで(音楽経験問わず・ご興味のある方なら誰でも)

 

✏️持ち物

・自分の使いたい楽器(ピアノはあります)

・筆記用具や楽譜、メモ、スマホ・タブレットなど適宜必要な物

 

🎫料金

一般:4000円

学生:1000円(中学生以上の学生)

こども:500円(小学生まで)

 

✉️ご予約・お問い合わせ

meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)

 

主催・企画:瞑奏録音

 

20250122|多聞日和

1/12に兵庫県・芦屋の三条集会所にて、「多聞日和」という冬のピアノコンサートをさせて頂きました。ご来場してくださった皆様、一緒に作り上げた皆様、ありがとうございました!良い機会を作り上げられたなという僕らの実感と、充実した時間にすることができました。
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■今回の企画
三条地区の自治会長である中井さんと録音技師の五島さんとの付き合いから始まったこの企画は、「住民の皆さんに一味違ったライブコンサートを体感してほしい」という中井さんの想いからスタートして、プロとアマチュアという”表面的な肩書き”なんか抜きにして、住民の方も参加できる企画にしたいという2つの想いが重なったものでした。また、住民と自治体の距離・集会所の利活用という社会的課題も兼ねており、音楽をこよなく愛する中井さんの想いと僕の音楽に対するまなざしを交差させたライブコンサートでした。
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中井さんは同じ鍵盤奏者であり、音楽の未来を日々現実的に語り合っている仲です。音楽に対する希望と憂えを躊躇なく話したり、未来を見通す洞察力と経済に対する嗅覚がとても鋭いので、タッグを組んで色々とやっていきたい第1弾にもなりました。

■TAMON
ライブコンサートのテーマは、多くの音たちが響き合う『多聞(たもん)』。以前、京都の「深夜喫茶 多聞」で写真家の伴さんと夜な夜な音楽談義をしたことがあり、「音楽は焚火だ」・「みんなのうた」・「音楽を孤立させない」など、音楽に対する様々なまなざしを盛り込んだソロピアノ企画を実現したいという意図があり、今回はその良いスタートになりました。
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■音づくり
朗読には三条地区の有志の方に参加して頂きました。現在も小学校で読み聞かせをしていらっしゃるということもあり、特に本番の強さと立ち振る舞いに人生経験の強さを感じました。即興演奏と3曲の歌の演奏には、奈良から奥野めぐみさんに鍵盤ハーモニカでご参加いただきました。めぐみさんは僕の講座の受講生であり、療法士・先生でもあります。彼女の音楽的立ち位置は音楽を滑らかにする作用があるのですが、今回はあえて鍵盤ハーモニカ縛りでしかも真正面から向き合うプレイも要求される中、素晴らしくやり遂げられました👏
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■音の空間づくり
今回の空間づくりにおいて一番力を入れたテーマが「光と影」でした。音楽ステージの照明というものは、往々にして明るすぎたり、色味が足され過ぎることが多くて、テコ入れが難しい部分でした。そこで、光を作品として使いこなす写真家の感性で照明の空間づくりができないかと思い、鞄職人でもある伴さんご夫妻にお願いしたところ、焚火をイメージした3つのオブジェをすべて手作りこしらえ、まるで写真を撮るように空間を仕立ててくださいました。またアップしている写真は、光と写真の関係性がよりリンクした作品になりましたので、是非ともご覧ください。
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■みんなで空間づくり
本の選書は、信頼の坂口麻衣子さんに担当していただきました。普段は福岡で様々な立場で仕事をされてますが、僕の企画では「言葉のひと」。音楽とことば、空間とことば、人とことば、それぞれが結びついたり離れたり、「ことばってなんだろう」という時間を与えてくれるような空間を作って頂きました。
また、子供たちが進んで思い思いの絵を描いてくれたり、ときには場を荒らしてくれることで空間がより豊かになりました。そんな子供たちと僕らのバランスを取って下さった、坂本さんのサポートにもとても助けられました。
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次回の主催ライブコンサートは、6月ごろを考えています。さらにブラッシュアップをしていきますので、是非会場でお会いできることを願っています〇

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🚢チーム多聞(チームたもん)
企画・プロデューサー:中井 健一郎
朗読:住民有志参加
企画・ピアノ:日吉 直行
鍵盤ハーモニカ:奥野めぐみ
選書・空間づくり:坂口 麻衣子+子どもたち
光:伴 直美
写真:伴 智一
録音:五島 昭彦
サポート:坂本みえ

2025年1月11日(土)うたづくりワークショップ「だからこそ、きく。」in Kobe(兵庫・三宮)

2025.1.11.sat.
うたづくりセッション&ワークショップ「だからこそ、きく。」 in Kobe

音楽と即興演奏をテーマにしているセッション&ワークショップ「だからこそ、きく。」。今回は、ゲストに言葉のひと・坂口麻衣子さんを迎え、安野光雅さんの『大志の歌:童話の学校校歌・寮歌』を題材に、ことばと歌・歌と即興に着目しながら、うたづくりのセッション&ワークショップを行います。

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🕛日時
2025年1月11日(土)12:00~17:00

🏢会場
100BAN STUDIO 201号室
〒650-0033
神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル
[アクセス]
三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩7分

👨‍👨‍👧‍👦 対象
大人から子どもまで(音楽経験問わず・ご興味のある方なら誰でも)

✏️持ち物
・自分の使いたい楽器(ピアノはあります)
・筆記用具や楽譜、メモ、スマホ・タブレットなど適宜必要な物

🎫料金
一般:4000円
学生:2000円(中学生以上)
こども:1000円(小学生まで)

✉️ご予約・お問い合わせ
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)

主催・企画:瞑奏録音

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🌎音の生きた体験
この企画は、音を扱う時により自由になったり、耳を通して音と身体が繋がる感覚をアップデートするために、様々な角度から音へのアプローチを行います。テクニックとして即興を扱うことが多いですが、即興ができる・できない、楽譜が読める・読めないは全く問題ありません。ちょっと即興のアイデアを使うだけなので、既成曲であろうがオリジナル曲であろうが、ジャズスタイルであろうが、全くのフリースタイルでも構わないので、楽器やジャンルの制限もありません。人前で演奏したり教えたりするけど行き詰まってしまった方、単純に音の扱い方を深めたい方、また音楽以外のジャンルの方も大歓迎です。音を「きく」ことでひらかれる世界を一緒に探求していきましょう。

🥅目標
この講座では、音楽における「即興」や「きく」ことに関わる考え方やアイデアを、ありそうでなかった視点から掘り下げていきます。最終的には、人前での演奏・作品づくりまでを目標にしています。