ライブのお知らせと配信チケットの予約開始

本日より配信チケット予約開始です!

2021年6月26日(土)
Trio Live『ongen!』@ 100BAN Hall
日吉直行+小美濃悠太+宮崎真司

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西に東に活動している同世代トリオ。ピアノとベースとギターで、お互いの音楽を奏で合います🌙
僕自身はそれぞれとの共演はありますが、この3人では無かったので組んでみました○

会場となる100BAN Hallは、先月に改装工事を行い、新しくなりました。そんな会場の空気感を肌で感じるもよし、離れた場所にいらっしゃる方やなかなか足を運ぶのが難しい方などには、音の表現に細部までこだわった制作チームによる高品質配信をご用意しております。また、一度チケットを購入していただければ販売期間終了後であっても、何度でもライブをお楽しみいただけますので、それぞれに合った楽しみ方でご視聴ください〇

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Trio Live『ongen!』@100BAN Hall(兵庫・三宮)

◾️出演 / Sound Crew
piano:日吉直行 contrabass:小美濃悠太 guitar:宮崎真司
録音&配信の音:五島昭彦(Time Machine Record)
ピアノ調律:鈴木優子
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS

◾️内容 / Contents
第1部:トーク&ソロ演奏 / 第2部:トリオ演奏

楽家 日吉直行が"気軽に深く"仕掛けるしなやかな音楽企画「ongen!」.
今回はベーシスト小美濃悠太、ギタリスト宮崎真司を迎えての初顔合わせのトリオです. それぞれが各地でリーダーとして活動し、「いま」の音楽活動にも積極的に取り組んでいます. そんなお2人をお迎えして、音楽の話をしながら演奏していきます. また会場では、音楽を星のように表現する自家焙煎・スペシャルティコーヒー専門店 FUSHI COFFEE ROASTERSさんの珈琲を楽しんで頂いたり、鍵盤の内なる声に耳を傾ける調律師 鈴木優子さんによって調律されたピアノの音、会場に来れない方や離れた地域の方にまるでタイムスリップしたかのように視聴して頂けるよう、録音技師 五島昭彦さんによる高い音質レベルの配信も行われる予定です. お楽しみに.

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◾️日時 / Time Schedule
2021年6月26日(土)
開場:13:30 / 開演:14:00

◾️料金 / Ticket
前売:¥2,500 / 当日:¥3,000(コーヒー付き)

■配信・アーカイブ(見逃し配信)チケット / Streaming Ticket
・料金:¥2,000(購入後は何度でもご覧いただけます)
・配信期間:2021年6月26日(土)14:00 ~ 2021年7月31日(火)23:55まで(配信販売終了後もチケットを購入された方は何度でもご覧いただけます)
・チケット販売期間:2021年6月11日(金)予定 ~ 2021年7月31日(火)23:55まで

■配信・アーカイブ(見逃し配信)チケット購入はこちら / Purchase Streaming Ticket Here
URL:https://20210626-ongen.peatix.com/

■決済方法 / Payment Methods
・クレジットカード決済(VISA, Master, JCB, AMEX)
・コンビニ / ATM決済(220円の手数料が購入者負担となります)
PayPal
・銀行口座振替

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◾️会場 / Place
100BAN HALL神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル2F)

◾️ご予約・お問い合わせ / Reservation & Contact
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)
078-331-1728 / hall@100ban.jp (100BANホール)

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◾️プロフィール / Profile
日吉 直行|音楽家、ピアニスト、即興・作曲・編曲

『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作

楽家。1986年7月30日、宮崎県延岡市生まれ。現在は兵庫県神戸市在住。
ピアノの即興演奏から紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは、作曲との境目を漂いながら、ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる。
7歳で鍵盤ハーモニカに出逢い、9歳でピアノを始める。当時はクラシック音楽を中心に演奏していたが、一方で即興で自由に弾くことが大好きで、中学時代にポップスに興味を持ち、高校時代にジャズに影響を受けた音楽活動をはじめる。2005年に神戸大学発達科学部人間表現学科1期生として入学後、若尾裕 (音楽学者) ・田村文生 (作曲家) 両氏のゼミに所属し、特に音楽哲学や即興、現代音楽に深く付き合い、それらの経験が現在の音楽活動のテーマの中心になっている。2012年、神戸大学大学院人間発達環境学修士前期課程修了 (芸術修士) 後、御縁のある各地に拠点を構え、詩人 谷川俊太郎氏の息子である谷川賢作 (音楽家) 氏と五彦 (録音技師) 氏との出会いをきっかけに、1stアルバム『into the Air』 (2012, Time Machine Record) を制作。これまで、6枚のオリジナルアルバムを制作している。
近年は、NHK神戸のTV番組『ジャズライブKOBE』への出演、北欧のジャズミュージシャン来日ツアーでのオープニングアクト演奏、ジャズフェスティバルでの演奏、AIと即興演奏をテーマにしたトークライブへの出演、合唱との共演、絵画・詩・舞踏・生け花といった音楽以外のアートとの企画ライブなどを行ってきた。また、御嶽山をテーマにしたドキュメンタリー映像『おやまに生きる』 (2019,長野朝日放送) の音楽を担当。
最近は、日本を代表する即興ミュージシャンの芳垣安洋 (drums) ・水谷浩章 (bass) 両氏とのユニット「Naoyuki Hiyoshi TRIO "彗平線"」での活動、鹿児島・インドネシアで音楽教員を務めた徳田豊志 (リコーダー) 氏とのユニット「奏屋吉豊 (かなでやきっと) 」による小・中学校での演奏や学校公演、京都・桂川にあるフォトスタジオ the photograph Umoreでの即興で音を紡いでいく結婚式演奏などを行っている。
2019年に自主レーベル「瞑奏録音」を立ち上げ、音楽の枠を飛び越えた様々な表現者との作品作りのほか、法哲学那須耕介京都大学大学院教授)氏との音楽対談や母校 神戸大学での特別講師を務めるなど、教えること・学びにも積極的に関わりながら、これからの音楽の在り方について様々な角度から探求している。

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小美濃 悠太 (おみの ゆうた) ―Contrabass,Electric Bass

1985年、東京生まれ。一橋大学社会学研究科修了。
幼少の頃より続けていたエレクトーンを通じてジャズに出会う。高校に入学後、ジャズを演奏できる楽器を習得するために吹奏楽部に入部。コントラバスとエレクトリックベースを平行して学ぶ。
大学進学後、千葉大学モダンジャズ研究会に入部。本格的にジャズを学び始める。在学中から演奏活動を開始し、現在は東京を中心に首都圏全域で活動している。サックス奏者 臼庭潤のバンドへの参加を皮切りに、日本を代表する数々のジャズミュージシャンとの共演を重ねる。ツアー、レコーディングへの参加は枚挙に遑がない。
またジャズ以外のフィールドでも、世界的なボサノバシンガー・小野リサの中国ツアーや、日本を代表する雅楽師東儀秀樹と、世界的なバイオリニスト古澤巌による全国ツアー、フランスの誇るバイオリニストFlorinNiculescuの国内ツアーなどに参加。
自身のプロジェクトとして、2015年にはピアノトリオTre fargerの1stアルバムをリリースし、全国ツアーを成功させる。翌年2016年にはライブ録音の2ndアルバムLive atThe Gleeも発売。Trefargerを通じてヨーロッパのアーティストとの交流を深め、2017年にはポーランド人ドラマーAlbert Karchとの共同プロジェクトで日本ツアーを行い、翌2018年にはアルバム"Hare"をリリース、同年および2019年にはコペンハーゲンジャズフェスティバルにも出演、絶賛を受けた。
2021年には、待望の1stアルバム”Bright October 14th”を発売したばかり。
ジャズベースを山下弘治氏、アルコ奏法を高⻄康夫氏、斎藤輝彦氏に師事。

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宮崎 真司 (みやざき しんじ)

1985年熊本生まれ。中学入学と同時に友人達と音楽を始める。中学〜高校は、主にRockやBluseに興味をもつ。
宮崎大学入学後、モダンJazz研究部に入部し、初めてJazzや即興演奏に触れ、日本のミュージシャンに強い影響を受ける。
2011年渡米。作曲を山本恵理(Piano)、ギターをBrad Shepik(Guitar)、Nate Radley(Guitar)に師事し、Contemporary JazzやImprovisation、Compositionについて学び、様々なミュージシャンと演奏活動をおこなう。
2015年4月、約4年のNY生活を終え、帰国。2019年には「Stereo Equipemnt Music Works」設立。「SeM Guitar School」を熊本の神水でスタートする。
現在は、熊本を拠点にしつつ、関東や関西など、様々な場所で様々なミュージシャンと演奏活動をおこないながらJazzやRock、Electronica、Free Improvisation等の要素を織り交ぜつつ、自己の音楽を探求している。

20210609|上手小学校での演奏

◾️今週あたまから鹿児島へ

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元々延長宣言が出る前に決まっていたお仕事だったのでこの時期になりましたが、僕自身は"今のところ"大丈夫です。やはりコロナの影響で半分以上が中止・延期となり、今回は上手小学校の一校だけ演奏することができました。

全校生徒34名ほどの小さな学校。普段からなかなか生の音楽を聴く機会が無い環境な上に、コロナも相まって大方の行事がめっきり減っています。そんな中でも意図を汲んでGOを出して下さった関係者の皆様方、ありがとうございます。

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◾️学校公演での試み

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こういう学校公演は、演者も聴き手もある種の紋切り型というか、馴れ合いを受け入れてしまっている気がしていて、そこに学校の外からやってくる刺激と出会うことで、学校での音楽の関わり方をジワリジワリと変えていくチャンスだと思っています。このジワリジワリと外からの刺激が学校と言う枠を考え直すきっかけになると思うと同時に、音楽家としてどうしたらおもしろくなるだろう?ということをいつも考えさせられます。

今回も徳田さんとのペアで、それぞれの持ち楽器を使ってスタート。徳田さんはリコーダーの紹介と使い方をいつも丁寧にされるのですが、あの手強い小学1・2年生たちにもわかる言葉で、彼らを手玉に取りながら鮮やかな進めっぷり。鹿児島やインドネシアでのスーパーティーチャーとしての経験はもちろん、退職後に学校を出てから得た色々な経験が多くのものをもたらしているなとも感じます。

僕は即興で音空間をつくったり、茶々入れて空気をゆるめながら徳田さんのサポートをしたり、今回はピアノの響きがどうやって伝わるかの話をしながら、ピアノの下に潜り込んで聴いてもらったり(うるさかったらしい)、全員寝転がってもらってイメージしながら曲を感じてもらったり(寝てもいいよと伝えてます)するなど、新しいチャレンジもしてみました。

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◾️普段着を着て、広い世界を見せる

一貫して大切にしているのは、ルールの多い学校の中でなるべく囚われないこと、ステージでハッピー(色んな意味の楽しさ)になることだけを考えること、そして、それを子供と同じ目線で見せることです。

僕の先生である若尾先生の言葉を借りるなら、『普段着の音楽』を見せることが僕らの仕事だと思っています。古臭くなってしまった「きちんとした姿勢で聴くこと」や「静かにして聴かなければならない」といったルールと戦いながら、それを極力安心して壊していく。音楽の聴き方に「いつも肩肘はっていたら疲れちゃうでしょ、実は遊んでるだけやで」というユルさを大事にしたものもあると知るだけで、もしかすると世界が変わるかもしれない。

一方でクラシックを聴く時のような『よそゆきの音楽』の聴き方もあるんだよ、じゃあそういうときに、実はバッハって音楽家じゃなくて宗教家だったんだよ、モーツァルトは全然売れなくてバイトで酷い目にあったんだよと言うような、何を考えて聴いたら楽しくなるかのヒントを与えながら、これはたくさんある聴き方の一つなんだ、という大きな世界を見せることが僕らの仕事のひとつです○

20210514|エフェクトの練習

今日は朝から時間があったので、じっくり練習に打ち込みました。
最近の練習メニューの中に必ず入るようになったのが、身体を開くストレッチや運動。実はこれを正式メニューに加えてから、まず身体が軽くなりました。そして、アタマとカラダの連動性がとても高まり、開いた状態で演奏ができるのを実感します。

午後からは内部奏法の練習をするために100BANスタジオへ。今作っている曲や即興プレイは、内部奏法を含めた"エフェクト"の存在がカギを握ります。これまで演奏に取り入れていた奏法やE-bowを使ったパフォーマンス以外のレパートリーも、その音楽を表現のために不可欠な要素なので、定期的にスタジオで練習しています。

そして、この音楽を弾きこなすためには、いよいよ手がもう一本必要になってきました。しかし、如何せん道具が存在しない。ならば作ってしまおう!ということで、調律師の優子さんに思いついたアイデアをすぐさま相談。その「道具」を作るために、これから材質や大きさの実験などをしていきます。7月末のピアノソロには間に合うといいなぁ〇

f:id:naoyuki0730:20210514180535j:image写真は、よく使うE-bow。

|ライブのお知らせ:Live Information|

約半年ぶりのライブのお知らせです🌙

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6/26は、ベースの小美濃くん、ギターの宮崎くんとの初組み合わせライブ。各自の活動や音楽トークをしながら、それぞれのソロと3人で持ち寄った曲を中心にトリオで演奏をする予定です。7/31は『冬樂奏』シリーズのピアノソロライブ。冬のピアニストが夏に奏でる冬の音楽は、全編新曲でお届けする予定です。

災い転じて、音楽と自分にフォーカスを当てることができているここ近年。おかげで沢山の曲が生まれ、演奏もまた変わりました。今はこの感覚を愛で育てる所まで至れた実感があり、自分自身にも、その可能性にもワクワクしています。そして、新たに取り組んでいるプレイにも積極的なチャレンジができるライブにしたいなと思います。お楽しみに☕️

今回からライブに初参戦いただくFUSHI COFFEE ROASTERSさんの出店、録音&配信の音を担当する五島さん&ピアノ調律を担当する鈴木優子さんとの新たなステージでの音作りのチャレンジも変わらず続きます。またどちらのライブでも、こだわりの高音質配信をする予定ですので、会場に足を運べない方も神戸から離れた地域の方にも気軽に楽しんで頂けたらと思います〇

詳細は近日になります🙇‍♂️

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◾️6月26日(土) Trio Live『ongen!』@100BAN Hall(兵庫・三宮)
piano:日吉直行 contrabass:小美濃悠太 guitar:宮崎真司
録音&配信の音:五島昭彦 (Time Machine Record)
ピアノ調律:鈴木優子
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS
時間:たぶんお昼過ぎ~ 

◾️7月31日(土) Piano Solo Live『No Winter:夏の冬樂奏』 @100BAN Hall(兵庫・三宮)
piano & effect:日吉直行
録音&配信の音:五島昭彦 (Time Machine Record)
ピアノ調律:鈴木優子
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS
時間:たぶんお昼過ぎ~

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6月は、鹿児島県の公益文化補助事業として徳田さんとの学校公演も決まりました。鹿児島で演奏後に一旦関西へ戻り、3日後に再び鹿児島、宮崎、福岡へ立ち寄ります。半月は九州にいるというスケジュールです。このタイミングでお仕事があるのはとても嬉しいことなのですが、一方で県またぎになってしまうので、できる限り徹底した感染防止対策(PCR検査なども含め)をして臨みます。万一の時は、遠慮なく休ませていただきます。どうぞ関係者の皆様方、よろしくお願いいたします😌

■奏屋吉豊(かなでやきっと)
recorder:徳田豊志 piano:日吉直行

・6月2日(水)午前:蘭牟田小学校
・6月3日(木)午後:祁答院中学校
・6月8日(火)黒木小学校、上手小学校、大軣小学校

20210507|今後の活動予定について

更新が久しぶりになってしまいましたが、元気にしております。

このタイミングで久々の連絡を取る方も多くて、ゆっくり返信しているところです。

さて、昨年の余呉でのコンサート以来、半年ほど観客をいれたライブをしていなかったのですが、徐々に今後のライブやリリースの予定などが決まってきました。

来週あたまくらいに、いくつかお知らせする予定です🌙

Photograph:Tomokazu Van

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【movie】Naoyuki Hiyoshi - 星が屑れる(線上ライブ "冬樂奏 - 前夜 -")

Naoyuki Hiyoshi - 星が屑れる(線上ライブ "冬樂奏 - 前夜 -")

Piano - Naoyuki Hiyoshi
White Works - Tomomi Horikawa
Design - Mari Yamashita
Recording - Akihiko Goto
Piano Tuning - Yuko Suzuki
Movie Switcher - Naoya Ogura

NAOYUKI HIYOSHI 線上LIVE “冬樂奏 - 前夜 -”より

20210420|迷惑と音楽

20210420|迷惑と音楽

先週の週末のUmoreでの結婚式演奏でのこと。

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いつものように準備をしていたところ、4、5歳くらいの男の子がトコトコやってきて、ピアノを弾きたそうにしていました。式の雰囲気にもよるのですが、やわらかい空気があるなと感じたときは、式が始まるまで好きなように弾いてもらったりします。

恥ずかしがりながら触れるだけの子が多い中、この男の子はバンバンと叩くように手のひらで弾いていました。子どもからすると格好の遊び道具になるため、きっと楽しくなってワチャワチャしちゃったのでしょう。

これを見ている大人側からすると、式の雰囲気が壊れてしまう(この日はそういうわけではなかった)、他人に迷惑がかかる、ピアノの「ちゃんとした」弾き方ではない、単純にワチャワチャ弾くピアノの音がうるさい、などというセンサーが働くので、当然「やめなさい」となり、どんな立場の人であれ、ここでどう振る舞うのが良いのかの判断が難しいところだと思います。

僕はピアノというのは、触れるだけで響きを生み出せるおもちゃのようなものでありながら、使いこなすには難しい楽器だと思っています。というのは、とても精巧に作られていて(といっても平均律の世界ではありますが)、手を置くだけで簡単に音が出てしまうため、苦労して音を出すようなドラムや弦・管楽器に比べると「音を聴く能力」が初めの段階から欠けやすいのです。さらに楽譜を読めばさらに簡単に弾けるようになってしまうので、後になって「聴くこと」を学ぶという変な現象が起こったりします。

そういう意味では、子どもが触れる楽器としては非常にハードルが高いので、まぁまぁ、これから使い方を覚えていこうね、という気持ちを込めて、この男の子に「小さい音を出してみよっか」と一緒に遊んでみました。

面白いのは、バンバン弾いていた男の子が、ときどき指一本で「ぽーん」っと小さく弾くようになったことでした。もちろん一時経てば物足りなくなって元に戻って遊んじゃいますけど、こういう機会があると、ピアノには大きい音だけでじゃなくて、小さい音もあるんだよということを知れます。

とは言え、子どもの好奇心と大人の世間体のバランスを取るというのは難しいです。これは、家でピアノを練習していると、ご近所さんから「うるさい、下手な音で弾くな」と文句や苦情を言われてしまう状況と似たようなものかも知れません。

つまり、迷惑と芸術は隣り合わせであるということです。どこまでが迷惑をかけることなのか、どこまでが迷惑でないと感じることなのか。その調整こそが音楽家の仕事の一つです。実はライブ・パフォーマンスでもない、目立たないこういう仕事の方が、かえって音楽を通じた”柔らかい物事の捉え方”をダイレクトに伝えられるのかもしれません。その分やっぱり難しい仕事だなと思うけれども、とてもやりがいのある”空気を作る”仕事でもあるのです。

【movie】Naoyuki Hiyoshi - 蒼い夜、歩く人。(線上ライブ "冬樂奏 - 前夜 -")

Naoyuki Hiyoshi - 蒼い夜、歩く人。

ある街では夜がくると、誰もいなくなる。
蒼い色をしたこの星の半分は、いつも夜だそうだ。
そういえば、確かにこの世界は冬とよく似ている。
闇の先をめぐる幾つかの声を聴きながら、今日も歩く。

Piano - Naoyuki Hiyoshi
White Works - Tomomi Horikawa
Design - Mari Yamashita
Recording - Akihiko Goto
Piano Tuning - Yuko Suzuki
Movie Switcher - Naoya Ogura

NAOYUKI HIYOSHI 線上LIVE “冬樂奏 - 前夜 -”より

【movie】Naoyuki Hiyoshi - 戦ぐ / soyogu (線上ライブ "冬樂奏 - 前夜 -")

Naoyuki Hiyoshi - 戦ぐ / soyogu(線上ライブ "冬樂奏 - 前夜 -")

色が無い、透明な指先の先に漂う、香りの無い世界。
うっすらと風が吹くだけで、そこに「気」が集まり、
まるで蝉が羽撃くように、心が震えるように、しなやかに戦ぐ。
そして「気」の中には、ヒトの記憶を携えた “気配” だけが残っている。

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Piano - Naoyuki Hiyoshi
Photography - Tomokazu Van
White Works - Tomomi Horikawa
Design - Mari Yamashita
Recording - Akihiko Goto
Piano Tuning - Yuko Suzuki
Movie Switcher - Naoya Ogura

NAOYUKI HIYOSHI 線上LIVE “冬樂奏 - 前夜 -”より

20210409|練習の日

昨日は100BANスタジオで練習の日。練習の前に李さんと久しぶりにお話。音楽のあれこれについて。当然、音楽によって求めるものは変わってくるし、やり方に決まったセオリーがある世界でもない。そんな中で、こういう何気ないお喋りが凄く重要で励みだったりする。

肝心のピアノの練習も尽きることが無い。少し時間が経つだけで指が重くなったり、キレが悪くなる部分がでてくるので、時間をかけながら解してゆく。時には、そのための曲をわざわざ作って練習したり、即興の感覚の練習のためにアタマの中を空っぽにして弾くようなことをしていると、あっという間に時間が過ぎてゆく。

また、ピアノの前での曲作りも大事な練習メニューのひとつ。僕の曲作りの仕方は、メモした断片を膨らませたり、断片と断片を組み合わせたりしながら、即興で遊びながら曲にしていくようなことをする。それを録音したりしながら身体に落とし込んで、回数を重ねて行く毎に段々とフォームに落とし込んでいく。このやり方をし出してからソロで弾くときには楽譜が要らなくなったし、逆にスコアをしっかり書かなければならない場合は、歌(コア)が身体に入っている分、じっくり音符と睨めっこできるのが良い所。