📢 混声合唱曲の編曲をしました&台湾へ行ってきます

今週末から来週水曜日まで、台湾へ行ってきます!

今年3月に交流させて頂いた心築愛楽合唱団さんのクリスマスチャリティコンサートが12/3に新竹市文化局舞台芸術ホールで予定されており、日本から指揮者 平林陽さんと六甲男声合唱団・はもーるKOBEさんからの有志数名と一緒に、1ステージ演奏してきます。f:id:naoyuki0730:20231129170119j:image指揮者の張先生やピアニストの彭さんのほか、新竹市立民富小学校合唱団さん、ボヨ・ナフイ児童合唱団さん、新竹市立小学校リコーダー・アンサンブルさんなど、子供から大人まで参加されるようなので、楽しみです○

僕らは日本の友人枠として参加するのですが、個人的にピアノ演奏だけでは物足りないので、折角ならということで、このステージに向けて秋から音楽活動と並行して、混声四部の合唱曲編曲もしました。

普段は即興演奏が前提の作曲ばかりしているので、メロディ声部をどうしても気分によって変えたくなるのですが、そこは固定させて音域や四声のルールに向き合ってみました。ちなみにピアノパートは即興なので、9割くらい音符には書いていません。

とはいえ、これまでライブなどで演奏してきた個人的な選曲なので、合唱っぽいアレンジをするのではなく、「"うた"に向き合う合唱」というテーマにチャレンジしてみました○

今回初の合唱作品になったものばかりで、今後色々なところで演奏されるといいな~と思っています!

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①火の鳥(詞:谷川俊太郎 / 曲:ミシェル・ルグラン)

ミシェル・ルグランが1978年公開の「火の鳥」(市川崑監督)のテーマ曲として作曲。今回、谷川賢作さんの許可を頂いて、初の合唱アレンジになりました。元メロディの音と音の間にストーリーがあるので、合唱編曲するとよく馴染む感覚がありました。名曲です。

②月亮代表我的心(詞:孫儀 / 曲:湯尼)
ついこの前まで台湾に行っていたベーシスト小美濃悠太くんが持ってきた曲で、個人的に初めて台湾に触れた曲。テレサテンさんが歌っているのがあまりにも有名ですが、合唱アレンジとしても50以上あるそうです。もともとしっとりと歌う4拍子の曲のイメージが強いのですが、小美濃くんとの初セッションの時に3拍子が思ったよりもはまったので、最初は3拍子から始めています。3/4→12/8→4/4と変化していく流れの中に、ガムランの空気を混ぜて、最後は変にいじらずにメロディのエネルギーそのままに、力強く終えます。

③Hark! The Herald Angels Sing(詞・曲:DAVID T. CLYDESDALE, CHARLES WESLEY, FELIX MENDELSSOHN)
実は、メンデルスゾーン作曲のメロディだったりするクリスマス・キャロル。日本語タイトルは「天(あめ)には栄え」。個人的には、hoshibuneの木原鮎子さんと始めて演奏した時のアレンジが元になっていて、原曲とはエネルギーの方向性がかなり違います。アレンジの特徴としては、真ん中部分でテンポが落ちてコラール四声アレンジをしていたり、後半部分は鮎子さんがソロをとった部分を逆に譜面化したメロディを重ねたりしています。

④Down to the River to Pray(Traditional American Song)
「Down in the River to Pray」とも呼ばれる黒人霊歌の美しい曲ですが、アレンジでは祈りを深めていく気分を込めています。もとのシンプルな16小節を、ユニゾンや2声・3声への分離、半音でぶつかる声部、2小節ごとに転調を繰り返すメロディなどを駆使して編曲していたら、割と大作に仕上がりました。また他の楽器が入るイメージもあるので、今後はさらに長くしていく予定です。

※今回の演奏会では、上記の①~③と信長貴富さん編曲の「川の流れのように」を演奏します。