20231128|星を投げる人 DAY2

星を投げる人、DAY2。
足を運んでくださった方々、気にかけてくださった方々、ありがとうございました。おかげさまで無事に終えることができました。f:id:naoyuki0730:20231128165957j:image桜の庄兵衛さんの音空間は、ピアノをひとたび鳴らせば、後ろの方までダイレクトに音が飛んでいく、そんな響きをしています。f:id:naoyuki0730:20231128170605j:image昨年の秋ツアーから約1年、編成もウロチョロしながら試してきましたが、ここ最近はデュオとして音の密度が高まった形で演奏できたように思います。「企て」は遠いところに放り投げて、出てくる音を許していくような、音を一つ一つ置いていくような心持ちで臨めている感じ。それをライブで磨いている気がします。f:id:naoyuki0730:20231128170312j:imageそこに、りおまるの朗読が入った今回のライブは、とても良かったなぁと感じます。りおまるは、若干9歳。出会ったときは、8歳だったのかな。ファーストコンタクトで言葉や音に対する感度、大人へのまなざし、いろんな部分で「一緒に作品をつくりたい」と思わせる才能がありました。1年ほどの時間を経て少し大人になっていましたが、始まってしまえば一人のアーティスト。彼女はもともと言葉と言葉の間にストーリーがある文章を読むことが大好きなので、言葉の表現力や声のトーンなどは殆ど彼女任せでしたが、見事にやり遂げました○f:id:naoyuki0730:20231128170336j:imagef:id:naoyuki0730:20231128170034j:imagef:id:naoyuki0730:20231128170037j:imagef:id:naoyuki0730:20231128170045j:image擦り合わせが必要だったのは、即興の感覚の部分。曲順が決まってるとはいえ僕らは曲間でも即興をするので、少なくとも彼女は音を聴きながら同時に言葉を出す必要があります。そのためには、「自分の感性を信じること」と「間の感覚」が重要になるのですが、「ここは3回深呼吸をしよう」といったように、呼吸を一つの単位として使うことで、より彼女にとってきっかけをつかみやすくなったのは発見でした○f:id:naoyuki0730:20231128170128j:image実際のライブでは、りおまるは「言葉を話す=音を出す」という感覚を前から知っていたんだろうと思う場面が多くて、僕らが引っ張るのではなく彼女の手の上で僕らが転がっているような感覚さえ覚えました。f:id:naoyuki0730:20231128170111j:image最近は子供に関わるプロジェクトが多いので、一緒に演奏する・作品を作るという場面において、いかに「子供」や「小学生」といったレッテルが不必要か、感じさせてくれます。そのたびにアリエスの【大人が作りだす<子供>】のことを思い出しますが、もともと子供に対しても大人に対してもフェア(本気)であることがクリエイティブな姿勢として大事なのは語るまでもないので、細かいことなんか忘れてライブという場で一緒に共演できて、とても楽しかったです。次もヨロシクネ!

見届けてくださったりおまるのご家族様にも、改めて御礼を申し上げます。

hoshibuneは、制作や演奏にひときわ想いと手間や人手(ヒトデ)をかけているプロジェクトです。来年は、少し背伸びして色々な人のもとへ、大きく届けていきたいと思います。f:id:naoyuki0730:20231128170159j:image🚢 hoshibune
冬のピアニスト:日吉直行 - piano
 "ぼく"の歌い手:木原鮎子 - vocal
星投人:りおまる - rodoku
空氣トレイラー:山下麻里 - design
タイムマシンの録音技師:五島昭彦 - recording
冬のカメラ:伴智一 - photograph
うたいびと:那須耕介 - 哲学者
乗舟員 - sound crew