先週のピアノソロ。

先週は東京堀切菖蒲園aire amenoにてピアノソロでした。暴風雨の中、お越しくださった皆様、ありがとうございました。感謝しかありません!(明日もまた暴風雨な気がしないでも無い…)

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雨宮さんご夫妻とは今回コミュニケーションも深くとれて、気持ちの面でより一層共有できたものがあったと思います。お店の成り立ちや人との繋がりも垣間見れて、これから色んなものを一緒に作っていくのが楽しみです。今回はピアノソロということでいつものメンバーへのディレクションが無く、曲も全て覚えているので、とっても楽に演奏に入れました。演奏中はずっと雨音を聴きながら。aire amenoの音空間は録音してくれた五島さん曰く、まるで「ピアノの中にいる」ような響き。音源を聴いても、アップライトピアノとは思えない(グランドピアノともまた違う)響きで、とってもよかった。曲はオリジナル曲とカバー曲の半半くらい、やっぱり雨音を聴きながらだといつもとは違う演奏になりました。今年の夏から本格的に向き合ってきているピアノソロですが、同じテーマで追求しているピアノトリオと互いに刺激し合いながら曲も経験も積み重ねて来ています。今精神的にも音楽的にもとってもいい状態が続いていて、このまま今年は配信を、来年にはアルバムを2枚レコーディングする予定までたどり着きそうです。東京滞在中ずっと頭の中に残っていたコトバ、「根無し草」。谷川俊太郎さんがそうおっしゃったそうで、ネガティブなイメージがあるこの言葉はとある会話の中で登場したのですが、むしろポジティブな意味でとても印象に残り、頭から離れなくなりました。自分の創る音楽や哲学はトラディショナルな部分ではないので、根無し草のように彼方此方を転々とします。大学で音楽を研究するようになると「自分が今作る音楽とは何か?」と自問自答を続けていき、これでいいのか?と思ったり、これでいい!と思ったりを繰り返して、ようやく少しずつ向き合うものが見えてきた今、この言葉は僕には大きな意味を持つ存在として目の前に現れました。何だかとってもデカイものを受け取りました。

セットリスト
1st
1.Beatriz(Edu Lobo, Chico Buarque)
2.はばたき
3.Palhaço(Egberto Gismonti
4.7 Anéis(Egberto Gismonti
5.水面鏡
6.Amstel(Nils Okland)

2nd
1.Blinking
2.MABOROSHI
3.Polyversal〜海のピエロ
4.The Moon's A Harsh Mistress(Jimmy Webb)
5.Capricho de Espanha(Hamilton de Hollanda)
6.unravel(Björk

encore
1.あめ(クラムボン
2.中央線(THE BOOM)with 雨宮愛さん

今週末

日曜お昼から神戸・三宮100BANホールにて、ピアノソロライブがあります。音楽家 西島芳さんとそれぞれ1時間の演奏を予定しています。なかなか同時に二人のピアニストが出演する事はないですし、共にとても楽しみにしているライブでもあります。どうぞよろしくお願いします!

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【2017年10月29日(日)】『1029』(兵庫・三宮)
出演|西島芳(piano) / 日吉直行(piano)
会場|100BANホール(神戸市中央区江戸町100番地)http://www.100ban.jp/studio/
時間|開場13:30 開演14:00
料金|¥2500
予約|078-331-1728(100BAN STUDIO) / naoyukihiyoshi0730@gmail.com(日吉)

昨日から東京に来ています。

いきなり新宿で谷川賢作さんと松本泰子さんのライブに佐野さんと飛び入りしたりしていましたが、今日は一転自分の音楽に向き合っています。ここ二日間で深くコミュニケーションしたのが良くて、今日も1日ふとしたときにいろんな考えが浮かんできます。とても良かったー。さて、明日はいよいよピアノソロのライブです。いろんな曲を予定していますが、渡り鳥をテーマにした即興なんかもしようかと思っています〜。どうぞよろしくお願いします!

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【10/22(日) 日吉直行Piano Solo Live】
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●日時|2017年10月22日(日) OPEN12:00〜/LIVE13:30〜
●出演|日吉直行(piano)http://naoyukihiyoshi.hatenablog.com/
●料金|¥2,000 +1Order
●会場|aire ameno http://www.aire-ameno.com/
●ご予約|aire amenoまで
▷演奏前の12:00〜13:30のお時間、カフェにてランチもお楽しみいただけます。お食事をご希望の方はお早めにご来店くださいませ。
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▼イベントページはこちら▼
https://www.facebook.com/events/843303809161255/

昨日はトリオ@ボーンフリーでした。

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リハ前に調律師の優子さんとしばし談笑。最近僕が導入しているE-bowの使い方に悩んでいたら、「弦の半分くらいのところに置くとよく響くよ」とアドバイスしてくださり、ライブで使ってみたらかなり響きました!僕はCollin Baronが使っているのを見て見て導入したのですが、藤井郷子さんも使っていたらしく、今ヨーロッパのピアノ界では流行っているとのこと。もとはギターの飛び道具的なものなので、ピアノに使うことはあまりなかったのですが、もう少し研究していきたいなと思います。
ボーンフリーは今や音環境が抜群で、生音での演奏にはこれ以上ない空間になっています。ただ、生音の演奏力がすごく求められるのでコントロール力も含めて別次元にいかなければと思うのですが、これにさらにエレクトロニカな音環境と混ぜていくイメージなので、次のステージへとクリアしなければならない課題はたくさんあります。その中で迎えた昨日のトリオでしたが、その日にできた曲も含めて新しい曲がたくさんで、リハの段階からいろんなイメージを共有してきました。ノブマサさんは...このユニットではアンプを使わずずっと生音で演奏していただいているのですが、支配力の大きいピアノとドラムの中でいかに共存するか、難しいかじ取り担当(笑)。でも昨日はそれが見えてきた気がしました。イハさんはリハが終わった後、聞いてほしいものがあると言って聞かせてくれたのが、僕のオリジナル曲「foss」の練習音源!この曲は11拍子で、なんで僕も作ったのかわからないのですが、その練習用音源を自分で打ち込んでいました。これはリーダーとしては感動ものです(笑)今年はこのお二人と演奏する機会はひと段落したのですが、来年にいろいろ決まっています◎また是非聞いていただけると嬉しいです!

セットリスト
1st set
1.Blinking
2.はばたき
3.月の映画館
4.jóga(Björk

2nd set
1.Polyversal
2.foss
3.新曲1
4.新曲2
5.unravel(Björk
en.Country(Keith Jarrett

明日はボーンフリーにてピアノトリオ

明日はボーンフリーにてピアノとベースとドラムのトリオ編成のライブを予定しています。ほぼオリジナル曲を演奏するユニットですが、いま取り組んでいるテーマは「渡り鳥」。渡り鳥は、暑いところや寒いところ、空と海もしくは陸と海など地球という舞台で音を奏でるその姿がとても魅力的です。また渡り鳥から派生して、アイスランドインドネシアに興味を持っている最近ですが、音楽的な探求に至るまではなかなか時間がかかりそうです。今は特にアイスランドの歌姫ビョークの曲を研究しているのですが、彼女の歌い方やエレクトロニカのバランスは興味深くて、明日のライブでは新しいカバー曲を予定しています。現時点での僕の解釈を提示できたらなと思っています◎

そういった様々なイメージを、高知出身の宣政さをと沖縄出身の伊波さんと宮崎出身の僕の南国トリオで演奏します。


【2017.10.15(日)】日吉直行TRIO(兵庫・岡本)
出演|日吉直行(piano) / 白石宣政(bass) / 伊波大輔(drums)
会場|Born Free(神戸市東灘区岡本2-5-8)
http://www.bornfree-kobe.com
時間|開場19:00 開演19:30
料金|予約¥2500 当日¥3000 学生¥1500
予約|078-441-7796 / bornfreekobe@gmail.com(ボーンフリー)

白石宣政(Bass)
高知県出身。3歳からドレミ、16歳で作曲を始める。以後、ポップスを中心に多数作曲、完全自主制作によるCDを発表。また作曲活動の傍ら、ピアノ、ベース、ギター、ドラム、サックス等を独学で学ぶ。20歳の時に訪れたバーでジャズに出会い、翌日から4年間毎晩演奏に明け暮れた。2012年より渡白、ブリュッセルを中心に現地ミュージシャンとのセッション、コンサートを重ねるうちに、珍妙且つクールな音楽、そして気ままなオーディエンスとの距離に魅了された。2015年より姫路市在住、ジャズ、ポップス、舞踏や生け花と即興演奏とのコラボレーション等、新たな表現を模索している。

伊波大輔(drums)
1985年沖縄県生まれ 。神戸市在住。08年琉球大学法文学部卒。11年甲陽音楽学院卒。15歳でドラムを始める。大学入学後はオリジナルのロックバンドを結成し、沖縄県内各地のライブハウスで活動。09年、甲陽音楽学院への入学を機に神戸に移住。在学中、その魅力に心惹かれ、次第にジャズへ転向。同校を卒業後、ジャズドラマーとして関西を中心にライブを行うほか、ドラムのレッスンやレコーディングなどの活動も行っている。主な参加バンドは、京都コンポーザーズジャズオーケストラ・石田ヒロキThe Standards Trioなど。

ピアノソロのライブ

10月22日、東京は堀切菖蒲園のaire ameno(アイレアメノ)さんにて、ピアノソロのライブがあります。

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店主の雨宮さんご夫妻が温かいお店づくりをされているのですが、いろんなご縁が重なって決まったライブです。初めて訪れたのは、ドラマーの白石美徳さんとの打ち合わせにて。それから数年前に練馬区であったEgberto Gismontiのライブ会場でばったりお会いしたのもよく覚えています。今年に入ってからも訪れる機会があったのでその時にライブが決まったのですが、ご夫婦とも関係が深い松本在住の詩人ウチダゴウさんとの出会いや今月末のライブでもご一緒する西島芳さんとのつながりも相まって、ここに至ります。ここに話が出たみんなを集める企画も今後してみたいなぁと思ったり◎オリジナル曲はもちろん、ミナスのミュージシャンの曲やビョークノルウェーフィドル奏者の曲などを予定しています。どうぞ、よろしくお願いいたします!
https://www.facebook.com/events/843303809161255/

10/29に向けて西島芳さんと。

今月29日に三宮の高砂ビルにある100BANスタジオのホールにてピアノソロのライブを予定しているのですが、オリジナル曲を中心に東京・関西と活動を繰り広げておられ、最近CDをリリースされた西島芳さんを特別ゲストとしてお迎えします!今日はその打ち合わせでした。

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同じピアニスト&作曲家としてライブをすること、関西と東京を行き来しながらリーダープロジェクトを中心に活動、さらに音楽的な方向性や即興演奏をする点でもここまでたくさん共通点があるのは珍しく、元はといえば、たまたま同じ日に同じ会場でライブをする予定になっていたので、ドッキングという形で一緒にライブをすることになりました。かおりさんの北欧時代の音楽活動やピアノに対する考え方だったり、それぞれのユニットについてやこれからの音楽についてまで、たくさんコミュニケートできた気がします。誤解を恐れずに言えば、かおりさんはどちらかというと内面的な部分へ向かう性質があり僕は外に向かう部分があるのかなと感じましたが、それも表裏一体。ライブでは演奏だけでなく対談も挟みながらそれぞれの音楽を表現していこうかなと考えています。さらに、ここにはスタンウェイのB型というなんとも豪華なピアノがあり、それをもう録音を極めつつある録音の五島さんと調律を極めつつある調律師の鈴木優子さんに入って頂くというなんとも贅沢な環境でお届けできると思います◎そして、チラシは僕の大学時代の後輩で今は京都にいる平崎結花さんに描いていただきました。彼女の描きたいように描いてくれたので、それがとても嬉しく感じるところで、このイメージを持って望みたいと思います◎今日一番思ったことは、かおりさんの才能と人柄を含めてリスペクトがさらに増したのと息子さんがとてもキュートだった。

【2017年10月29日(日)】『1029』(兵庫・三宮)
出演|西島芳(piano) / 日吉直行(piano)
会場|100BANホール(神戸市中央区江戸町100番地)
http://www.100ban.jp/studio/
時間|開場13:30 開演14:00
料金|¥2500
予約|078-331-1728(100BAN STUDIO) / naoyukihiyoshi0730@gmail.com(日吉)

ピアノトリオのリハ。

10月になりました〜。土曜日はピアノトリオのリハーサル。新曲に焦点を当てて、イメージの共有を進めました。8分の11拍子や8分の10拍子などのリズムに特徴のある曲やエレクトロニカあたりを意識したリズムをこれからどう表現していくか。一方でいわゆるアドリブパートはないけれど長いスパンで音響やダイナミクスを即興していく曲などもあり、非常に取り組みがいがあります。コール&レスポンス型の即興もあるけれど、ときにそれは対立や衝突も生むので攻撃性を感じることがあります。対位法的な同時並行型の即興に改めて色んなものを乗せて眺めてみると、お互いが打ち消し合わず、異なるものと異なるものを同時に響かせることができる「共存」の道を迷わず進めます。でも一方でこれは民主的すぎるし理想的すぎると思う自分もいて、リハ後に伊波さんと宣政さんとあーだこーだ音楽の色々について語り合う、充実した一日でした。 

【2017.10.15(日)】日吉直行TRIO(兵庫・岡本)

日程|2017年10月15日(日)
出演|日吉直行(piano) / 白石宣政(bass) / 伊波大輔(drums)
会場|Born Free(神戸市東灘区岡本2-5-8)
時間|開場19:00 開演19:30
料金|予約¥2500 当日¥3000 学生¥1500
予約|078-441-7796 / bornfreekobe@gmail.com(ボーンフリー)

日吉直行&浅井良将duo

昨日はボーンフリーにて日吉直行&浅井良将duoでした。平日にも関わらずお越しくださった皆様、ありがとうございました。

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と、その前に賢作さんとお会いして、色んなことをあーだこーだ話しつつ、いつもはライブ前には飲まないワインをつられて飲んでしまいました。でもなんだか気持ちが良くなってしまい、そのまま気持ちがすーっと演奏に向かえたので、今度から飲もうかな〜。おどろおどろしい宿題も貰いました。ひぃ〜。

さて、ほろ酔い気分のまま向かったボーンフリー。二人だけの演奏は初めてでしたが、内容・感触も含めて、とても良かったです。お互い即興演奏が基本体なので、たとえ楽譜があったとしても、流れの中で色んな方向を選択できます。かと言って、深い譜面の読み、発音の速さやリズムのスピード感、音色やピッチの合い方、強弱やブレスのタイミングなど音楽の基本的な要素も高いレベルで合わせることができるので、今まで出来なかったことができて終始楽しかった!もちろん次のステージに行くための課題もたくさん見つかりましたが、それを上回る感触がありました。早くも次が楽しみです。

選曲に関しては、オリジナル曲が主体ではあるけれども、山のように取り組む曲があります。いわゆるミナスの音楽が中心になっていますが、それを再現したいわけではないです。例えばジスモンチは一見西洋音楽の理論で作られたようにも見えるので取り組みやすいですが、コアにある精神性がとても複雑なので、なが〜い時間がかかりそうです。一方パスコアールの曲は西洋の音楽理論からみると非常に文法が無視されていて、違う視点から眺めないと何も見えてこない難解な曲が多いです。それでも歌として成立していながら新しさを感じる点では未来の音楽へのヒントが隠されているし、今流行りのネガティブハーモニーよりもずっと先のことを見ていると僕個人は思います。おそらく奇妙な文法や歌いづらいメロディー、複雑なリズムの奥に隠れている彼の表現のコアはカオスにあると思う。いまの僕の見解ですが。これを自分の表現としてどう消化していくか。道はながいなぁ、と思った夜でした。


1st set
1.Piano Solo:Longing(Tigran Hamasyan)
2.Sax Solo
3.Maboroshi(日吉直行)
4.はばたき(日吉直行)
5.Palhaço(Egberto Gismonti

2nd set
1.歌と踊り No.7(Federico Monpou)〜 Blinking(日吉直行)
2.月の映画館(日吉直行)
3.A Fala da Paixão(Egberto Gismonti
4.O Farol Que Nos Guia(Hermeto Pascal
5.The Moon's A Harsh Mistress(Jimmy Webb)
en.Beatriz(Chico Buarque/Edu Lobo)