日吉直行&浅井良将duo

昨日はボーンフリーにて日吉直行&浅井良将duoでした。平日にも関わらずお越しくださった皆様、ありがとうございました。

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と、その前に賢作さんとお会いして、色んなことをあーだこーだ話しつつ、いつもはライブ前には飲まないワインをつられて飲んでしまいました。でもなんだか気持ちが良くなってしまい、そのまま気持ちがすーっと演奏に向かえたので、今度から飲もうかな〜。おどろおどろしい宿題も貰いました。ひぃ〜。

さて、ほろ酔い気分のまま向かったボーンフリー。二人だけの演奏は初めてでしたが、内容・感触も含めて、とても良かったです。お互い即興演奏が基本体なので、たとえ楽譜があったとしても、流れの中で色んな方向を選択できます。かと言って、深い譜面の読み、発音の速さやリズムのスピード感、音色やピッチの合い方、強弱やブレスのタイミングなど音楽の基本的な要素も高いレベルで合わせることができるので、今まで出来なかったことができて終始楽しかった!もちろん次のステージに行くための課題もたくさん見つかりましたが、それを上回る感触がありました。早くも次が楽しみです。

選曲に関しては、オリジナル曲が主体ではあるけれども、山のように取り組む曲があります。いわゆるミナスの音楽が中心になっていますが、それを再現したいわけではないです。例えばジスモンチは一見西洋音楽の理論で作られたようにも見えるので取り組みやすいですが、コアにある精神性がとても複雑なので、なが〜い時間がかかりそうです。一方パスコアールの曲は西洋の音楽理論からみると非常に文法が無視されていて、違う視点から眺めないと何も見えてこない難解な曲が多いです。それでも歌として成立していながら新しさを感じる点では未来の音楽へのヒントが隠されているし、今流行りのネガティブハーモニーよりもずっと先のことを見ていると僕個人は思います。おそらく奇妙な文法や歌いづらいメロディー、複雑なリズムの奥に隠れている彼の表現のコアはカオスにあると思う。いまの僕の見解ですが。これを自分の表現としてどう消化していくか。道はながいなぁ、と思った夜でした。


1st set
1.Piano Solo:Longing(Tigran Hamasyan)
2.Sax Solo
3.Maboroshi(日吉直行)
4.はばたき(日吉直行)
5.Palhaço(Egberto Gismonti

2nd set
1.歌と踊り No.7(Federico Monpou)〜 Blinking(日吉直行)
2.月の映画館(日吉直行)
3.A Fala da Paixão(Egberto Gismonti
4.O Farol Que Nos Guia(Hermeto Pascal
5.The Moon's A Harsh Mistress(Jimmy Webb)
en.Beatriz(Chico Buarque/Edu Lobo)