20230414|壊れたピアノを弾く

先週水曜日に、滋賀県の近江今津駅から近くのヴォーリズ資料館へ打ち合わせに行ってきました。f:id:naoyuki0730:20230414153145j:image
f:id:naoyuki0730:20230414153148j:image昨年、滋賀の高島で0〜3歳児とその親御さんのためのコンサートをしたのですが、その時に知り合った石田さんと堀さんが、指定管理者として4月からヴォーリズ資料館に入られており、今後ここのピアノを活用した企画を考えています。

そもそもヴォーリズ建築は関西でも多く見られ、ヴォーリズさんの多岐にわたる分野での活動が今も至る所に残されています。個人的には、2019年に京都・今出川でソロライブをしたバザールカフェさんがヴォーリズ建築だったと記憶してます。

話し合いには建築士の北口さんも参加されて、ピアノを使った企画について、意見交換。なんせ、85年前のピアノです。そのままでは、まともに弾くのも難しい状況です。元は近くの今津幼稚園にあったものを引き取ったとのこと。f:id:naoyuki0730:20230414153055j:imageピアノの鍵盤も一部剥がれており、調律も狂いまくっているため、普通に弾くと「聴くに耐えない音」になってしまいます。しかし、いつものように蓋を全部開けて弾いてみると、狂い方のうねりがサントゥールやガムランの響きに似ていたりして、とても面白かったので、逆にそれを生かした即興演奏をしてみました○

演奏後、「息を吹き返したように聞こえる」「全然違って聴こえる」などとコメントも頂き、弾いて良かった。一見壊れたピアノも活かし方次第で音楽的になるし、調律されたピアノにはない魅力や音の個性があります。音楽家にとっては、それを生かさない手はない。この幅があることが、音楽にはとても重要です。

その後、同じ通りにあるヴォーリズ建築の郵便局へ。昔ながらの郵便局の備品が残っていたりして、大変趣きがあります。こちらにもアップライトのピアノがあり、資料館のピアノとはキャラクターが違って、ある程度調律・調整されていました。どちらのピアノも活かした面白い企画ができたら面白そうです○f:id:naoyuki0730:20230414153223j:imagef:id:naoyuki0730:20230414153019j:imagef:id:naoyuki0730:20230414153038j:image
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