20210329|あめのめいそう

日曜日はUmoreにて、結婚式の演奏。

その場の空間を察知しながら空気を作る。BGMでは無い人の手による音楽。この仕事を通してそれらを考えてみる。

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スピーカーからではなく、生のピアノから音が奏でられるだけで寂しくなくなる。そこに祝福という感情が入り混じることで、たとえ音量が小さくとも生き生きとした空間を感じられる。そこに手を掛けたいなといつも思っている。

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いつからか使うようになった「瞑奏」という言葉は、言葉の音から「瞑想」と間違われたり、「癒し」や「施し」を与えることだと思われます。僕にはその意図は微塵も無くて、いわゆる括弧付きのヒーリングミュージックを奏でたいわけでもない。

単純に音楽はどこにも存在しなくて、誰のものでもないはずが、いつしか人間がはじめから持っているものだと言われるようになった。きっと、その誤解を解きたい、というのが本当の意味かもしれない。