過去⇆未来

SNSはご無沙汰になります。
夏は制作中心だったのでライブはありませんでしたが、その間バタバタバタと活動しております。何だかんだ忙しくなり、言葉にすることも振り返ることもままならない状態なのですが、僕にとっては大きな事がありました。

2019年から音楽対談をしていた哲学者 那須耕介さんが先月ご逝去されました。

那須さんは法哲学を学ぶ人の中では知らない人がまずいないと言われる存在で、恐れずに言えば"開かれた厄介者"でした。

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那須さんとは、対談を通して主に2つの協働作業をしていました。ひとつは僕らの考える音楽へのまなざしを形にすることです。音楽に対しては、那須さんと共通する見解が多く、聴くことについての話から教えることと学ぶことの話、ことばと批評、音楽そのものについて、自由についての話など対談の中だけでも多岐に渡っています。文字通り、手ぶらでテーマを決めずに即興で話をすることもあれば、僕の考える音楽の話をぶつけてみたり、肩苦しく無い"音楽の考え方"に手を掛けようとしたりしていました。個人的には、この話を作品にする企画として"冬樂奏"を始めたり、"音染音樂"という名前で音楽について考え始めました。

もうひとつは、那須さんの人生にとっての音楽を記録することでした。一緒に対談を進めていた伴さんは、哲学者 鶴見俊輔さんとの懇意を始め、法哲学の分野でのお仕事を「ハレ」とするなら、僕らは「ケ」の交流をしていたのだと仰っていたことが印象に残っています。確かに法の世界にいる那須さんやその周りの方にとって、那須さんと音楽の関係は「ケ」の世界の話をであり、「ハレ」の世界を支えていた"日常"だったのかもしれません。しかし、やりとりを通じて、那須さんにとって音楽とは言葉と付き合う上での原点でもあり、未来でもあったのではないかと感じざるを得ません。そして、そのお相手として一緒に時間を共有してくださったことに尊さしかありません。

あまりこういう場で書くことは乗り気でないのですが、那須さんの言葉を待っていらっしゃる方の為にも、先に進めるためにも書いておこうと思いましたし、過去に記録したものを未来への記憶として作品に残すことが僕の仕事の一つとなりました。

それゆえ、那須さんの数々の言葉は、もちろん僕の中に生きているけれど、其れを自分の中で棲まわすには、あまりにも大きいもの。それほど、僕の中で那須さんとの対話は心の拠り所になっていたこと、そしてやりきれない喪失感に支配されてしまった最近です。

その影響で感情のようなものがぐちゃぐちゃに掻き混ぜられてしまい、うまく行かずにご迷惑をお掛けした方もいらっしゃいましたし、進められずにいるプロジェクトもたくさんありましたので、これから少しずつ動かしていきたいと思います。

words:日吉直行
photograhy:伴智一

20210902|心のサードプレイス

久しぶりのSNSログインです。f:id:naoyuki0730:20210902190630j:image僕は特段リアルでもネットでも気分は変わらないのですが、定期的に離れたくなる気持ちが働くのはネット空間のようでして、いまは主に整理をする目的で使っているため、気まぐれに投稿することが多くなってます。

そういえば、「サードプレイス」という言葉をよく聞くようになりました。自宅と職場以外の場所、つまり「第3の居心地の良い場所」を指す言葉で、僕のような自宅と仕事場の境目がないスタイルの人間にとっては、物理的なサードプレイスよりも心理的なサードプレイスの方が重要になってきます。

この1か月は、「教える」仕事でスケジュールが埋まった月でした。かれこれ16年ほど主に在野で、音楽、そして音楽に限らず古文などの学校の科目についても教えていたりするのですが、これまでに、ピアノや即興のこと・音楽の考え方を広げたい・”音楽そのもの” について学びたいという人や小学生から受験生・社会人の方に対して、”学び方” というのを教えてきています。

最近は対面とオンラインを組み合わせながら仕事をしているので、場所に縛られることも少なくなった一方、時間だけは変わらず、寧ろ効率的にスケジュールが埋まってしまうので、心理的な圧迫を感じていました。対して音楽をする・音楽について考えを深めるには、数値では測ることのできない時間が必要になってきます。音楽と人生が一致すればするほど、ここの相性がかなり悪いのです。オンラインでの仕事ややり取りを通して分かってきたのは、実はこの相性の悪さを埋めることの重要性でした。

音楽を考えることは実はとても簡単なことです。楽器を弾いていても、歌っていても、曲を作っていても、教えていても、なんなら会話しているだけでも、誰にでも音楽を考えることができます。でも考えるために、僕らは必ず「寄り道」しながら「遊ぶ」ことで深めていきます。それが自分の人生にとって栄養となることを、音楽が教えてくれます。

これらはすべて自分の中で起こっているハプニングであり、その生き方に大きく作用します。対談している法哲学者の那須さんは、サードプレイスのことを「逃げ場所」と表現しました。そう、しんどくなったら逃げ込めばいいんだ。誰とも連絡を取らない時間がある方がいい。スッキリしたら、また戻ってくればいい。

効率さを求める話の先にあるのは、非効率さの大切さでした。

無用の用ですね。

words:日吉直行
photograhy:伴智一

📢配信開始のお知らせ

先日行われたPiano Solo Live 『No Winter:夏の冬樂奏』at 100BAN HALLのコンサートを収録した映像の配信が始まりました🎥

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ナカガワ暢さんのチラシからも感じられるように、『冬樂奏』の音世界に夏の空気をたっぷり含めました。

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映像撮影・編集は、同級生で長野在住の映像作家  周波数24/7さんが手掛けました。機械のみの表現では出すことが難しいような撮影するときの独特なブレ感、音楽と同期する画の動きなど、やはり人の手が掛かった表現を感じられますし、配信サポートとして入ってくださったジャズ・トランペッターの小倉直也くんの映像スイッチングとも合わせた編集になっていますので、より踏み込んだ仕上がりです。
配信の音は、お馴染みTime Machine Recordの五島昭彦さんが担当。五島さんとは、生音であろうがデジタルであろうが、そんな話の先にあるであろう音楽のやり取りを作品の中に込めています。単なるピアノの音を収録するのではなく、周囲の音や子供の声をはじめとする空間での鳴り方を含め、鈴木優子さんによるピアノ調律の"色合い"まで感じられる音楽との対話が表現されています。
なお、配信チケットの販売・公開は2021年9月9日(木)0:00までとなっており、コメント欄にリンクを載せていますので、是非ご覧下さい🎫
また動画配信に合わせて、ライブ当日に提供させて頂いたFUSHI COFFEE ROASTERSさんの『スペシャブレンド / 冬樂奏 -とうがくそう-』の販売もしております。動画のお供に珈琲を飲みながら過ごしてみるのもいかがでしょうか☕️?こちらもコメント欄にリンクを載せています。
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🗺 夏の冬樂奏 Sound Crew

音楽:日吉直行
映像:周波数24/7
イラスト:ナカガワ暢
録音・配信の音:五島昭
調律:鈴木優子
配信サポート:小倉直也
星の珈琲:FUSHI COFFEE ROASTERS
会場:100BAN Hall
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🎫 収録配信チケット / Streaming Ticket

URL:https://20210731-solo.peatix.com
料金:¥2,000
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☕️ スペシャブレンド / 冬樂奏 -とうがくそう-

・コーヒー豆 ¥900

・ドリップパック ¥1,100

オンラインストア

20210803|夏の冬樂奏:イントロ

Piaoo Solo Live 『No Winter:夏の冬樂奏』にお越し頂きありがとうございました。まずは、ゲストを入れての生音コンサートは無事に終えました。これから、何回かに分けてゆっくり振り返っていきたいと思います。f:id:naoyuki0730:20210803162750j:image1stセットは、即興演奏で曲たちを繋いだり変化させたりしながらのノンストップ・プレイ。2ndセットは、その場で思いついた曲たちを演奏していきました。f:id:naoyuki0730:20210803162906j:imageいまの僕は楽譜を持たないスタイルなので、ステージで即興で紡ぎながらその場で曲を作ったりもできますし、最近作った曲から始めて作った曲まで、自由に詰め込めたライブでした。f:id:naoyuki0730:20210803162844j:image特にこの日は、フォーカスを"情のような何か"に当て過ぎていたせいなのか言葉が出てこなく、音を通じてしか喋ることができませんでした。おかげで自分のこれから奏でたい音楽や成長や課題も含めて、はっきりと感じ取れた、かけがえのない時間ともなりました。さて、配信はこれからです。今回はライブ配信をせずに収録配信の形をとっており、長野の映像作家 周波数24/7さんによる編集を経て、8/8から9/9まで販売予定です。

f:id:naoyuki0730:20210803162655j:imageまた、出店していただいたFUSHI COFFEE ROASTERSさん制作『スペシャブレンド / 冬樂奏 -とうがくそう-』を昨日お昼より、オンラインストアにて販売(数量限定)しております!「音楽に没頭するうちに冷めてしまっても美味しいコーヒー」をコンセプトに、手心付いた珈琲と音楽の初作品を楽しんで頂ければ幸いです。f:id:naoyuki0730:20210803162713j:image録音、調律、ことば、絵、珈琲、映像、写真...これらが全てが冬樂奏の音楽に深く関わっています。是非、鬱々としたこの夏の空気を涼しくできるお手伝いが出来たら、と願っています🌙

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📜 セットリスト

1st Set
1. The Moon's A Harsh Mistress / 月は無慈悲な夜の女王(Jimmy Webb)
2. 白暎
3. その場で作った即興曲
4. foss
5. The Silent Night
6.  蒼い夜、歩く人。

7. Beatriz(Chico Buarque, Edu Lobo)

2nd Set
1. 水面鏡
2. 山辺のラメント
3. Polyversal
4. Sete Aneis / 7つの指輪(Egberto Gismonti
5. エラトステネスの篩
6. Maboroshi
7. Bluemanship
8. Hallelujah(Leonard Cohen)
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🗺 夏の冬樂奏 Sound Crew

音楽:日吉直行
イラスト:ナカガワ暢
映像:周波数24/7
録音・配信の音:五島昭
調律:鈴木優子
配信サポート:小倉直也
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS
会場:100BAN Hall
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🎫 収録配信チケット / Streaming Ticket

URL:https://20210731-solo.peatix.com
料金:¥2,000
配信期間:2021年8月8日(日)0:00 ~ 2021年9月9日(木)0:00まで
チケット販売期間:2021年7月1日(木)0:00 ~ 2021年9月9日(木)0:00まで
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☕️ スペシャブレンド / 冬樂奏 -とうがくそう-

・コーヒー豆 ¥900

・ドリップパック ¥1,100

オンラインストア

・インスタ

https://www.instagram.com/p/CSDWdVlhgRT/?utm_medium=copy_link

20210710|手ぶらでおしゃべりを

那須耕介法哲学者・話し手)× 日吉直行(音楽家・話し手)× 伴智一(職人・映像・写真)

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昨年の冬から始まった音楽の即興対談。本日、京都にて映像収録をしました。京都大学で教鞭を執りながら、これまでの人生で音楽と深い関わりを持ってきた那須さん。誤解を恐れずに言うと、そんな那須さんから紡ぎ出される言葉は、音楽家以上に"音楽を奏でている"と感じます。その即興で繰り出される言葉に乗るとき、僕はピアノでプレイしているのと全く同じ感覚になり、不思議な人だなぁといつも思うのです。

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映像は、那須さんと繋げて下さった職人の伴さん。伴さんが居なければ、いまの僕の感覚も出会いも無かったほど、重要人物です。もともと写真での表現が多い方なのですが、今回は少し踏み出して動きのある画にも取り組んで頂きました。

音楽へのまなざし、拓かれた感覚、そして聴くこと。

この夏の公開に向けて動いていきます。是非お楽しみに🌙

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📢7/31ライブのお知らせ

7/31(土)のお昼過ぎに、ピアノソロのライブをします🌙

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この冬から始めた音楽企画『冬樂奏』。心の中に在る<冬>の音楽をテーマに、ことば・美術・珈琲など音楽以外の分野の表現者たちと共作・創作をしています。今回のライブでは、夏に奏でる冬の音楽を描いていきます。

イラストはナカガワ暢さん。忙しい合間を縫っての久々の作品作りでしたが、今回のキーワードとなる『目に見えないもの』をノンさんの感性で表現して頂きました。今回は不必要なイメージをつくらずに、作品を通じて対話をするような感覚で出来あがりました。チラシは、会場となる100BANホールに置いて頂いたり郵送も受け付けていますので、是非手にして頂けたらと思います○

サウンドクルーとして、長野から同級生の映像作家 仁科賢人くん、いつも組の録音技師の五島さん、調律師の優子さん、そして前回に引き続きFUSHI COFFEE ROASTERSさんにもご参加頂きます☕️

また、このライブを収録した動画配信も予定していますので、色々な楽しみ方で音楽に参加して頂けたらと思います!

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Piano Solo Live 『No Winter:夏の冬樂奏』at 100BAN Hall(兵庫・三宮)

◾️出演 / Sound Crew
piano:日吉直行
illustration:ナカガワ暢
映像:仁科賢人
録音&配信の音:五島昭彦(Time Machine Record)
ピアノ調律:鈴木優子
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS

◾️日時 / Time Schedule
2021年7月31日(土)
開場:14:00 / 開演:14:30

◾️料金 / Ticket
前売:¥2,500 / 当日:¥3,000(コーヒー付き)学生:¥1,000(中学生以下無料)

◾️収録配信チケット / Streaming Ticket
URL:https://20210731-solo.peatix.com
料金:¥2,000
配信期間:2021年8月8日(日)0:00 ~ 2021年9月9日(木)0:00まで
チケット販売期間:2021年7月1日(木)0:00 ~ 2021年9月9日(木)0:00まで

◾️会場 / Place
100BAN HALL(神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル2F)

◾️ご予約・お問い合わせ / Reservation & Contact
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)
078-331-1728 / hall@100ban.jp (100BANホール)

◾️プロフィール / Profile
日吉 直行|音楽家、ピアニスト、即興・作曲・編曲

『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作

楽家。1986年7月30日、宮崎県延岡市生まれ。現在は兵庫県神戸市在住。
ピアノの即興演奏から紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは、作曲との境目を漂いながら、ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる。
7歳で鍵盤ハーモニカに出逢い、9歳でピアノを始める。当時はクラシック音楽を中心に演奏していたが、一方で即興で自由に弾くことが大好きで、中学時代にポップスに興味を持ち、高校時代にジャズに影響を受けた音楽活動をはじめる。2005年に神戸大学発達科学部人間表現学科1期生として入学後、若尾裕 (音楽学者) ・田村文生 (作曲家) 両氏のゼミに所属し、特に音楽哲学や即興、現代音楽に深く付き合い、それらの経験が現在の音楽活動のテーマの中心になっている。2012年、神戸大学大学院人間発達環境学修士前期課程修了 (芸術修士) 後、御縁のある各地に拠点を構え、詩人 谷川俊太郎氏の息子である谷川賢作 (音楽家) 氏と五島昭彦 (録音技師) 氏との出会いをきっかけに、1stアルバム『into the Air』 (2012, Time Machine Record) を制作して以降、6枚のオリジナルアルバムを制作している。
これまでに、NHK神戸のTV番組『ジャズライブKOBE』への出演、北欧のジャズミュージシャン来日ツアーでのオープニングアクト演奏、ジャズフェスティバルでの演奏、AIと即興演奏をテーマにしたトークライブへの出演、合唱との共演、絵画・詩・舞踏・生け花といった音楽以外のアートとの企画ライブなどを行ってきた。また、御嶽山をテーマにしたドキュメンタリー映像『おやまに生きる』 (2019,長野朝日放送) の音楽を担当。
最近は、日本を代表する即興ミュージシャンの芳垣安洋 (drums) ・水谷浩章 (bass) 両氏とのユニット「Naoyuki Hiyoshi TRIO "彗平線"」での活動、鹿児島・インドネシアで音楽教員を務めた徳田豊志 (リコーダー) 氏とのユニット「奏屋吉豊 (かなでやきっと) 」による小・中学校での演奏や学校公演、京都・桂川にあるフォトスタジオ the photograph Umoreでの即興で音を紡いでいく結婚式演奏などを行っている。
2019年に自主レーベル「瞑奏録音」を立ち上げ、音楽の枠を飛び越えた様々な表現者との作品作りのほか、法哲学那須耕介京都大学大学院教授)氏との音楽対談や母校 神戸大学での特別講師を務めるなど、教えること・学びにも積極的に関わりながら、これからの音楽の在り方について様々な角度から探求している。

"3"のマジック

2021年6月26日(土)

Trio "ongen!" @ 100BAN Hall

日吉直行+小美濃悠太+宮崎真司

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東京から小美濃くん、熊本から宮崎くん。改装して更にパワーアップした100BANホールと映像をスイッチングしてくれた小倉くん。初めて出店して頂いた星の珈琲屋さん FUSHI COFFEE ROASTERS。いつも組の五島さんと優子さん。客席にはスケッチャー&イラストレーターのHaluさん。みんなで作った音楽でした。

ときにひとりで磨き、ときにみんなで磨く。生音の音世界でも配信の音世界でも、一緒に積み重ねてきたサウンドは次を目指していきます。

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明日からアーカイブ配信も予定しています(予約は既に受け付け始めています)ので、詳しい振り返りは後ほど。

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久しぶりのライブにお越し頂きありがとうございました☕️。皆さんお元気そうで何よりでした○

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1st

PM3:30(みやざき)
串本節
angan-angan (ひよし)
2nd

ode (ひよし)
Gone(みやざき)
無題(おみの)
ガルガンチュアの天秤(ひよし)
Kukulkan(おみの)
エラトステネスの篩(ひよし)
Ao:Bluemanship (ひよし)
en. Kirpiğin Kaşına Değdiği Zaman

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◾️Sound Crew

piano:日吉直行

contrabass:小美濃悠太

guitar:宮崎真司

録音&配信の音:五島昭彦(Time Machine Record)

ピアノ調律:鈴木優子

映像スイッチャー:小倉直也(ジャズトランペッター)

出店:FUSHI COFFEE ROASTERS

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🎫アーカイブ配信(見逃し配信)チケット

▼チケットについて

URL:https://20210626-ongen-archive.peatix.com/

料金:¥2,000

販売期間:2021年6月28日(日) 0:00(予定)~ 2021年7月31日(土)23:55まで

【再掲】📢土曜のライブのご案内

2021年6月26日(土)
Trio Live『ongen!』@ 100BAN Hall
日吉直行+小美濃悠太+宮崎真司

西に東に活動している同世代トリオ。ピアノとベースとギターで、お互いの音楽を奏で合います🌙
会場となる100BAN Hallは、先月に改装工事を行い、新しくなりました。また会場では、鍵盤の内なる声に耳を傾ける調律師 鈴木優子さんによって調律されたピアノの音、珈琲で音楽を表現する自家焙煎・スペシャルティコーヒー専門店 FUSHI COFFEE ROASTERSさんの出店もあります。

そんな会場の空気感を肌で感じるもよし、離れた場所にいらっしゃる方やなかなか足を運ぶのが難しい方などには、録音技師 五島昭彦氏によるまるで会場にタイムスリップしたかのような世界観のこだわりの高品質配信も行われる予定です。

なお配信チケットに関しては、6/26までのライブ配信チケットと、ライブを見逃した方のためのアーカイブ配信(見逃し配信)の2種類を用意していますので、それぞれに合った楽しみ方でご視聴いただけます〇

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Trio Live『ongen!』@100BAN Hall(兵庫・三宮)

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◾️日時 / Time Schedule
2021年6月26日(土)
開場:13:30 / 開演:14:00

◾️出演 / Sound Crew
piano:日吉直行 contrabass:小美濃悠太 guitar:宮崎真司
録音&配信の音:五島昭彦(Time Machine Record)
ピアノ調律:鈴木優子
映像スイッチャー:小倉直也(ジャズトランペッター)
出店:FUSHI COFFEE ROASTERS

◾️料金 / Ticket
前売:¥2,500 / 当日:¥3,000(コーヒー付き)

◾️ライブ配信チケット / LIVE Streaming Ticket
URL:https://20210626-ongen.peatix.com/
料金:¥2,000
販売期間:2021年6月26日(土)14:00までの販売(いま販売中)

◾️アーカイブ配信(見逃し配信)チケット / Archive Streaming Ticket
URL:https://20210626-ongen-archive.peatix.com/
料金:¥2,000(購入後は何度でもご視聴いただけます)
販売期間:2021年6月28日(日)0:00 ~ 2021年7月31日(土)23:55まで

◾️会場 / Place
100BAN HALL神戸市中央区江戸町100番地高砂ビル2F)

◾️ご予約・お問い合わせ / Reservation & Contact
meisourecord@gmail.com(瞑奏録音)
078-331-1728 / hall@100ban.jp (100BANホール)

◾️注意事項など / Attention
※本公演の座席数は【50席】です。
※100BANホールでは「コロナウィルス対応ガイドライン」を新たに設け、ライブを再開しました。当方の対応とお客様へのお願いをまとめておりますので、ご来場の前にご覧ください。
http://www.100ban.jp/posts/20200609coronaguidline_100banhall/

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◾️内容 / Contents
第1部:トーク&ソロ演奏 / 第2部:トリオ演奏

楽家 日吉直行が"気軽に深く"仕掛けるしなやかな音楽企画「ongen!」.

今回はベーシスト小美濃悠太、ギタリスト宮崎真司を迎えての初顔合わせのトリオです. それぞれが各地でリーダーとして活動し、「いま」の音楽活動にも積極的に取り組んでいます. そんなお2人をお迎えして、音楽の話をしながら演奏していきます.

会場となる100BAN Hallは、先月に改装工事を行い、新しくなりました. また会場では、鍵盤の内なる声に耳を傾ける調律師 鈴木優子さんによって調律されたピアノの音、珈琲で音楽を表現する自家焙煎・スペシャルティコーヒー専門店 FUSHI COFFEE ROASTERSさんの出店もあります.

そんな会場の空気感を肌で感じるもよし、離れた場所にいらっしゃる方やなかなか足を運ぶのが難しい方などには、録音技師 五島昭彦氏によるまるで会場にタイムスリップしたかのような世界観のこだわりの高品質配信も行われる予定です.

なお配信チケットに関しては、6/26までのライブ配信チケットと、ライブを見逃した方のためのアーカイブ配信(見逃し配信)の2種類を用意していますので、それぞれに合った楽しみ方でご視聴いただけます〇

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◾️プロフィール / Profile
日吉 直行|音楽家、ピアニスト、即興・作曲・編曲

『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。』(文:谷川賢作

楽家。1986年7月30日、宮崎県延岡市生まれ。現在は兵庫県神戸市在住。
ピアノの即興演奏から紡がれる枠に囚われない自由な発想と音遣いは、作曲との境目を漂いながら、ご縁のある各地で ”ありそうでなかった音楽” を奏でる。
7歳で鍵盤ハーモニカに出逢い、9歳でピアノを始める。当時はクラシック音楽を中心に演奏していたが、一方で即興で自由に弾くことが大好きで、中学時代にポップスに興味を持ち、高校時代にジャズに影響を受けた音楽活動をはじめる。2005年に神戸大学発達科学部人間表現学科1期生として入学後、若尾裕 (音楽学者) ・田村文生 (作曲家) 両氏のゼミに所属し、特に音楽哲学や即興、現代音楽に深く付き合い、それらの経験が現在の音楽活動のテーマの中心になっている。2012年、神戸大学大学院人間発達環境学修士前期課程修了 (芸術修士) 後、御縁のある各地に拠点を構え、詩人 谷川俊太郎氏の息子である谷川賢作 (音楽家) 氏と五彦 (録音技師) 氏との出会いをきっかけに、1stアルバム『into the Air』 (2012, Time Machine Record) を制作。これまで、6枚のオリジナルアルバムを制作している。
近年は、NHK神戸のTV番組『ジャズライブKOBE』への出演、北欧のジャズミュージシャン来日ツアーでのオープニングアクト演奏、ジャズフェスティバルでの演奏、AIと即興演奏をテーマにしたトークライブへの出演、合唱との共演、絵画・詩・舞踏・生け花といった音楽以外のアートとの企画ライブなどを行ってきた。また、御嶽山をテーマにしたドキュメンタリー映像『おやまに生きる』 (2019,長野朝日放送) の音楽を担当。
最近は、日本を代表する即興ミュージシャンの芳垣安洋 (drums) ・水谷浩章 (bass) 両氏とのユニット「Naoyuki Hiyoshi TRIO "彗平線"」での活動、鹿児島・インドネシアで音楽教員を務めた徳田豊志 (リコーダー) 氏とのユニット「奏屋吉豊 (かなでやきっと) 」による小・中学校での演奏や学校公演、京都・桂川にあるフォトスタジオ the photograph Umoreでの即興で音を紡いでいく結婚式演奏などを行っている。
2019年に自主レーベル「瞑奏録音」を立ち上げ、音楽の枠を飛び越えた様々な表現者との作品作りのほか、法哲学那須耕介京都大学大学院教授)氏との音楽対談や母校 神戸大学での特別講師を務めるなど、教えること・学びにも積極的に関わりながら、これからの音楽の在り方について様々な角度から探求している。

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小美濃 悠太 (おみの ゆうた) ―Contrabass,Electric Bass

1985年、東京生まれ。一橋大学社会学研究科修了。
幼少の頃より続けていたエレクトーンを通じてジャズに出会う。高校に入学後、ジャズを演奏できる楽器を習得するために吹奏楽部に入部。コントラバスとエレクトリックベースを平行して学ぶ。
大学進学後、千葉大学モダンジャズ研究会に入部。本格的にジャズを学び始める。在学中から演奏活動を開始し、現在は東京を中心に首都圏全域で活動している。サックス奏者 臼庭潤のバンドへの参加を皮切りに、日本を代表する数々のジャズミュージシャンとの共演を重ねる。ツアー、レコーディングへの参加は枚挙に遑がない。
またジャズ以外のフィールドでも、世界的なボサノバシンガー・小野リサの中国ツアーや、日本を代表する雅楽師東儀秀樹と、世界的なバイオリニスト古澤巌による全国ツアー、フランスの誇るバイオリニストFlorinNiculescuの国内ツアーなどに参加。
自身のプロジェクトとして、2015年にはピアノトリオTre fargerの1stアルバムをリリースし、全国ツアーを成功させる。翌年2016年にはライブ録音の2ndアルバムLive atThe Gleeも発売。Trefargerを通じてヨーロッパのアーティストとの交流を深め、2017年にはポーランド人ドラマーAlbert Karchとの共同プロジェクトで日本ツアーを行い、翌2018年にはアルバム"Hare"をリリース、同年および2019年にはコペンハーゲンジャズフェスティバルにも出演、絶賛を受けた。
2021年には、待望の1stアルバム”Bright October 14th”を発売したばかり。
ジャズベースを山下弘治氏、アルコ奏法を高⻄康夫氏、斎藤輝彦氏に師事。

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宮崎 真司 (みやざき しんじ)

1985年熊本生まれ。中学入学と同時に友人達と音楽を始める。中学〜高校は、主にRockやBluseに興味をもつ。
宮崎大学入学後、モダンJazz研究部に入部し、初めてJazzや即興演奏に触れ、日本のミュージシャンに強い影響を受ける。
2011年渡米。作曲を山本恵理(Piano)、ギターをBrad Shepik(Guitar)、Nate Radley(Guitar)に師事し、Contemporary JazzやImprovisation、Compositionについて学び、様々なミュージシャンと演奏活動をおこなう。
2015年4月、約4年のNY生活を終え、帰国。2019年には「Stereo Equipemnt Music Works」設立。「SeM Guitar School」を熊本の神水でスタートする。
現在は、熊本を拠点にしつつ、関東や関西など、様々な場所で様々なミュージシャンと演奏活動をおこないながらJazzやRock、Electronica、Free Improvisation等の要素を織り交ぜつつ、自己の音楽を探求している。

今週末のライブ配信チケットの詳細変更

いよいよ今週土曜に迫ってきました。会場&配信どちらの視聴もご用意しております○

2021年6月26日(土)
Trio Live『ongen!』@ 100BAN Hall
日吉直行+小美濃悠太+宮崎真司

そして配信に関して変更があります。もともとライブ配信アーカイブ配信を一緒にしていましたが、仕様の都合上分けて販売することになりました。なお、ライブ配信チケットにはアーカイブ配信のURLが付いてきます。

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🎫ライブ配信チケット(アーカイブ配信URL付き)
URL:https://20210626-ongen.peatix.com/
料金:¥2,000
販売期間:2021年6月26日(土)14:00までの販売(いま販売中)

🎫アーカイブ配信(見逃し配信)チケット
▼チケットについて
URL:https://20210626-ongen-archive.peatix.com/
料金:¥2,000(購入後は何度でもご視聴いただけます)
販売期間:2021年6月28日(日) 0:00 ~ 2021年7月31日(土)23:55まで

 

20210622|弾丸で鹿児島へ

今日は緊急事態宣言中に延期となった学校公演でした。そのため前日に鹿児島入り、午前午後の2公演をしてこれから神戸へと戻ります。

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午前中は薩摩川内市にある藺牟田小学校。全校生徒28名の小さな学校ですが、ここの校長先生は、生徒みんなに詞を書いてもらって曲を作るほど大のフォーク・ソング好き。コロナ禍もリモートで制作した曲を集めたCDを作ったり、これまで書いた曲は30曲以上だそう(全部フォークソング)。

せっかくなので、校長先生にも加わってもらってみんなで先生のオリジナル曲をセッション。先生の曲は簡単なコードばかりなんですが世界観がしっかりとあって、一緒に演奏するのがとても楽しかった○

一方の子供たちも校長先生がギターを弾く姿を見慣れていて、合わせて一緒に口ずさんだり歌っていました。学校の校歌より楽しく歌っていたのが印象的で、今となっては古くなってしまった歌詞の校歌を歌う必要は全くないし、こうやって自分たちの歌が歌える学校が増えていくといいなと本当に思います。

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午後からは、同じ薩摩川内市にある黒木小学校へ。全校生徒19名の小さい学校でしたが、反応のいい子も多くて、しっかり聴くタイプの子が多い感じ。徳田さんの色々な種類のリコーダーにも、僕が内部奏法で弾いたり即興で弾いたりするピアノにも興味を持ってくれました○

ピアノに関しては、今回はアップライトピアノとグランドピアノでした。アップライトピアノは蓋を外していけば中身が見えておもちゃのようになるため、ピアノの構造を説明しながらわちゃわちゃ。グランドピアノは響きを体感してもらうために反響板に向かって叫んでもらったり、床に寝そべって全身で音を感じてもらったりしました。

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初夏は自然に音が多くなります。特に蝉とセッションしたり、雨とセッションするのはとても楽しい。そういう音たちに耳を傾けたり、その音たちに"音楽を感じてもらう"には、ぼくらが『聴く』ことが豊かになるような音楽を表現していくことが大事です。

つまり感じるセンサーを磨くこと。これが音楽にできることのひとつです。こどもたちのストレートな反応というのは大人を越えてきますし、アリエスの言うこども像、そして音楽家としてのチャレンジもそこにあったりします。