20210622|弾丸で鹿児島へ

今日は緊急事態宣言中に延期となった学校公演でした。そのため前日に鹿児島入り、午前午後の2公演をしてこれから神戸へと戻ります。

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午前中は薩摩川内市にある藺牟田小学校。全校生徒28名の小さな学校ですが、ここの校長先生は、生徒みんなに詞を書いてもらって曲を作るほど大のフォーク・ソング好き。コロナ禍もリモートで制作した曲を集めたCDを作ったり、これまで書いた曲は30曲以上だそう(全部フォークソング)。

せっかくなので、校長先生にも加わってもらってみんなで先生のオリジナル曲をセッション。先生の曲は簡単なコードばかりなんですが世界観がしっかりとあって、一緒に演奏するのがとても楽しかった○

一方の子供たちも校長先生がギターを弾く姿を見慣れていて、合わせて一緒に口ずさんだり歌っていました。学校の校歌より楽しく歌っていたのが印象的で、今となっては古くなってしまった歌詞の校歌を歌う必要は全くないし、こうやって自分たちの歌が歌える学校が増えていくといいなと本当に思います。

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午後からは、同じ薩摩川内市にある黒木小学校へ。全校生徒19名の小さい学校でしたが、反応のいい子も多くて、しっかり聴くタイプの子が多い感じ。徳田さんの色々な種類のリコーダーにも、僕が内部奏法で弾いたり即興で弾いたりするピアノにも興味を持ってくれました○

ピアノに関しては、今回はアップライトピアノとグランドピアノでした。アップライトピアノは蓋を外していけば中身が見えておもちゃのようになるため、ピアノの構造を説明しながらわちゃわちゃ。グランドピアノは響きを体感してもらうために反響板に向かって叫んでもらったり、床に寝そべって全身で音を感じてもらったりしました。

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初夏は自然に音が多くなります。特に蝉とセッションしたり、雨とセッションするのはとても楽しい。そういう音たちに耳を傾けたり、その音たちに"音楽を感じてもらう"には、ぼくらが『聴く』ことが豊かになるような音楽を表現していくことが大事です。

つまり感じるセンサーを磨くこと。これが音楽にできることのひとつです。こどもたちのストレートな反応というのは大人を越えてきますし、アリエスの言うこども像、そして音楽家としてのチャレンジもそこにあったりします。