先週末は、滋賀県にある余呉文化ホールにて鮎子さん主催のクリスマスコンサートでした☃️
1部は鮎子さんの指導する子どもコーラス「うたごえキッズ」とのステージ、2部はhoshibuneでの出演でした。
▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸
⛵️ Sound Crew
うたごえキッズ
hoshibune
星の歌い手：木原鮎子
冬のピアニスト：日吉直行
PA & 音作り：前田壮一郎、五島昭彦
▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸▸
◆前日のリハーサル
前日お昼に会場へ入って、ホールのスタッフさんと位置決めやある程度のバミリをして、さっそく子どもたちとのリハーサル。まずはオーソドックスな配置で音を出してみて、影アナも含めた段取りの確認をしながら、ソロや動きのチェックなどをしていきました。割と長時間になったのもあり、子供たちも少し眠さと疲れが混じった様子。音の聴こえ方ももしかしたら影響しているかもしれないと感じ、翌日に色々テコ入れを画策して、この日は終えました。あゆこさんは先生として気を配りまくらなければならないため、止まれない魚のように動いてました🐟
◆生き生きとするための音作り
コンサート当日は、朝から風が強く、雨の影響もありました。米原に泊まっていたので、余呉に向かう電車に乗って移動。この日は録音技師の五島さんも駆けつけてくれました。途中、木之本までは晴れていたのに、余呉に着く直前に雪が降ってきました。南国育ちには、慣れない寒さ。
ホールに着くと、早速前日気になったポイントをもとに五島さんと鮎子さんと壮一郎さんと一緒に音作り。ホールのスタッフさんも、僕らのやり方を肯定してくださって、積極的に手伝ってくださいました。特に"音の生き生きさ"を、子供たちにも僕らにも聴き手にも届けられるように、hoshibuneでのツアー同様、生音で迫力を出すための工夫をしていきました。
ピアノはステージの端ではなく真ん中に配置して、囲むように子どもたちに歌ってもらい、ピアノの音がなるべくダイレクトに伝わるようにしました。スピーカーも転がして、生音とマイクの音を混ぜ合わせて、中音と外音の区別をつけないようにしました。これらは五島さんといつもやっていることではあるけれど、生音の力を最大限引き出す為の大事な仕掛けです。
◆コンサート本番のちから
本番が始まる前は、独特な緊張感に子どもたちも包まれていましたが、音を出した途端、音楽という波でサーフィンをし始めました。そんな子どもたちの力からエネルギーをもらいながら、文字通り波に乗った演奏をしていきました。背景には、音作りの段階で音の流れをすっきりさせたこと、ピアノの音とこどもたちの声が反応し合える音場を作ったことで、よりお互いの音を聴きながら演奏できたことがあったかなと思います。このやり取りこそが生き生きとした音の力のひとつで、すごく楽しくてスリルがありました。
波に乗った「やってみよう」から、その勢いのまま歌えた「陽はまた昇るから」、人数も絞ってより深く音楽と言葉に向き合った「Count on Me」、難しいフレーズを歌い切った「Echo」、うたごえキッズのいいところが詰まった「怪物」、どれもいい演奏だったなぁと思います。
2部では、自由度が高まったツアー曲たちに加えて、2年ぶりのクリスマスソングを織り交ぜた、1ヶ月ぶりのhoshibuneの演奏でした。ツアー後にお互い色々感じたことや課題などを共有していたこともあり、より突っ込んだ演奏になったことが良くて、いい意味で次のステップに入った感じがします○
◆伝わること
うたごえキッズには音のキャラクターがしっかりあり、鮎子さんの子どもたちへの肯定感と安心感がいい空気を作っているなと感じました。また、受付やマルシェの方、ご近所の方など、地元との繋がりの中で育くんでいる音は、豊かさに溢れていました。
今回子どもたちがとりあげた有名曲でも、カバー曲でも、自分たちが作った曲でも、その場で即興で演奏していても、〈伝わること〉の本質は変わらないなと感じています。音楽が「自分たちのもの」から手放されて「みんなのもの」へと変わっていく。大人にも子どもにもその力が備わっていて、お互いに触れ合うことによって人に”響く”のだなと改めて実感しました。
◆今後の予定
hoshibuneとしては、来年2月26日に東京のaire amenoさんにて小美濃くんを加えたトリオでのライブ、4月30日の琵琶湖ジャズフェスティバルにデュオで出演する予定になっています。また、うたごえキッズとは来年3月21日に余呉文化ホールで開催される「ありがとうコンサート」で一緒に出演します。
