20220914|かなでやきっとレコーディング

火曜日は、主に鹿児島で学校公演などの活動をしている徳田豊志さんとのユニット「かなでやきっと」のレコーディングでした。

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1作目は鹿児島・みやまコンセールにて、2作目は兵庫県加東市のコスミックホールでの録音となりました。
録音は前作から担当の五島昭彦さん、調律はこのプロジェクトでは始めてお願いする鈴木優子さんのいつメンです。

◾️録音と調律
リコーダーとピアノの録音には、楽器の音量差もさることながら、奏者自身の音量コントロールも関わってきます。そこに、舞台上自体が楽器のように響くコスミックホールの特性も相まって、立ち位置が数センチ変わるだけで音楽が変わってしまうくらい本当に繊細な作業に向き合わなければなりません。

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五島さんは、無指向性の2本のマイクとピアノの補助マイクのみで、徳田さんの心の動きや僕のアレンジの意図まで汲みながら音を録ります。ここが、僕が五島さんとタッグを組んで一緒に音楽づくりをしている所以のひとつでもあります。

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調律を担当した優子さんは、コスミックホールのピアノ調律が約1年半ぶりというのもあり、ピアノの声を聴くのに初めは難しさを感じていたようですが、レコーディングが進むにつれて次第に音が開かれていき、ピアノの力を最大限引き出してくださいました。

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◾️1作目のアルバム『縁』
このユニット名義のアルバムには、学校の教科書に載っている唱歌・民謡、実際の学校のチャイムやこどもたちの声、アルバムのために書き下ろしたオリジナル曲、2人の縁のあるインドネシアの曲などに焦点を当てた1作目『縁(えにし)』があります。

◾️2作目のアルバムコンセプト(ちょっと込み入った話)
2作目は、1作目と同様にいわゆる「有名曲」を中心に扱っていますが、有名であればあるほどカバーする難しさがあります。そこに僕がやりたいアレンジを詰め込みました。特に近年テーマにしている「アジアとしてのメロディー・ハーモニー・リズム」や「うたと気分」といった物語をふんだんに盛り込み、徳田さんに無理難題を吹っかけながら、即興と書き譜をいったりきたりしました。

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◾️みんなで作る作品
基本的に僕のプロジェクトでは、作品作りにおける音楽家と録音技師・調律師の区別はありません。そう言う意味では、まずは音チームとして大変有意義な制作ができました。

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これから色々な作業がありますが、発売は秋ごろで、手売り・郵送(ネット販売も準備)での販売を予定しています。2人の培ってきた演奏の共有感や感性を是非感じとって頂けたらと思います🍵

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