ここ数日で、今年最初の冬の空気が閉じかかろうとしています。
今日は、『冬樂奏』で白い作品を描いてもらった、画家の堀川智美さんと1回目の対談座談会をしました。
智美さんが絵を描く際に感じている、青や白のような「色」を「配置する」感覚は、音楽を奏でる瞬間にも恐らく等しく存在しています。
それは創作者だけのものではないのですが、ある意味での期待と誤解ゆえに扱いづらくなってしまい、難しさを感じています。
それでも、ボーダーを越えた、<先にあるもの>をクリエイトするための機会として、とても有意義な一日になりました〇
そういえば、僕がいま即興的に紡いでいる『冬樂奏』企画では、「音楽が音楽らしくあること」や「絵画が絵画らしくあること」をまったく必要としていません。
それは、「言葉」の世界でも、「ものづくり」の世界でも同じことになるだろうと想像しています。
肝になるのは、"感覚"のおはなし、なのです。
この一連の『冬樂奏』創作では、関わって下さる表現者だけではなく、その受け取り手との摺り合わせを含めた作品作りを期待しながら、「生々しいやり取り」を記録していきます。
最近は、このように次の<冬>に向けて、整理しています〇
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友人に、京都・一乗寺のけいぶん社で書店員をしている鎌田裕樹くんという方がいます。
彼とは京都に行くとよくお会いするのですが、本や言葉と共に「生きる」ことを常に考えているような人物で、若干20代後半でありながら深く文化と付き合っている姿を、とてもリスペクトしています。話をしていても楽しい(^^)
最近はどうやら農業に夢中のようで、数学者の森田真生さん(この方の本も是非手に取って頂きたい)との企画など精力的に活動されています。
そんな彼は、博報堂が発行している雑誌『広告』の最新刊「特集:流通」にて文章を寄稿しています。
パッケージもユニークなのですが、「流通」というテーマ通り、その本が書店に並ぶまでの流通経路が細かく表紙に記載されています。
― 「よい本」が生まれる環境を、出版流通から考える ―
というタイトルで、本と流通との関係を通して見えてくる、これまで彼が見てきた世界とその未来について言葉を綴っています。
個人的には、よくも「よい本」という危険なワードに手を付けたなぁと思いましたが(笑)、彼と普段話しているときに感じる情熱とワクワク感がそのまま文の中に溢れていて、楽しく読ませていただきました。
是非この本を見かけた際には、手に取って頂けたらと思います☽