20200730|情のような何か

誕生日を迎えました。今日はピアノを弾いたり、ご飯食べたり、片付けたり、本を読む以外何もしない!と決めてたので、仕事がほったらかしです。そして、わざわざメッセージをくださった方々ありがとうございます。またゆっくりお返事させて頂きます。

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今日一日考えたことを正直に記しておこうと思います。

こんな時こそ音楽が必要だ
音楽で世の中を元気にしよう
音楽には人を幸せにする力がある

これらの言葉は、耳にタコができるほど聴いてきた標語のようなものですが、この表現には違和感があるんです。本音を言うと、音楽がなくとも「人や世の中は勝手に変わる」ものだと思いますし、音楽にも世の中にも人に対しても配慮が足りない言葉だと思うのです。

音楽は全ての人に同じように影響力があるとは思わないですし、かと言って社会や人に全く影響しないとも思いません。ならば、今音楽は本当に世の中に必要なのか、音楽に携わる人であればある程、立ち止まってじっくり考える時代に既に入っています。

ここまで書くと、なんて捻くれてばっかりなんだ、と自分でも思っちゃいますが、間違いなく音楽の奥深さはこの先の厄介なところにあります。やっぱり音楽家としては、その先にいまの行き詰まりを打破する音楽があると信じたい気持ちがあるんです。

失敗するかもしれないけれど信じる

この言葉は、最近自分が考えていることに一番フィットする表現です。音楽の力を信じる時も全く同じだなと思います。これは、植物にも、鳥にも、クジラにも、AIにも出来ない、人間の感情の持つ"最後の砦"なんじゃないかと感じています。

音と言葉、想像する力と信じる力を大事に。今日の自分への戒めとして記しておきます。