〓| 2019冬ツアー 〜渡り鳥が見つめるは彗平線〜 まとめ① (1/3)|〓

先週のツアーが終わり、思ったよりも体力と精神の消耗が大きかったので、一週間ほど宮崎に帰省しておりました。今日から関西に戻ってます。

まずは東京1day &関西2days、お越し下さりありがとうございました。関西公演を振り返ります。

12/7は大阪・池田のGULI GULIさんにて。

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この日はトリオの音楽を知らない、音楽以外のアートに携わる仕事をされている方が多数でした。アートに携わる方の独特の空気というか、初めは音楽の意図を汲み取ろうとする空気を会場に感じました。それがどんどん解れていくというか、最後に向けて1つになっていく、意図を汲み取ろうとする意思を放棄する、そんな印象のライブでした。奏者と観客の境目がないような、ライブを作る一員になっている、とても心地のよい空間で、GULI GULIの中川さんが「これは現実なのか、夢なのか」と仰ってましたが、まさにその通りかもしれません。

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12/8は神戸・100BANホールさんにて。この日はトリオの音楽を知ってらっしゃる方が多く、前日と違う空気で始まりました。グランドピアノの状態も落ち着いていて、ベースとドラムが真ん中を向き合うこのスタイルは100BANホールから始まったものです。感想でも「ミュージシャンが演奏しているのを覗き込んで聴いているみたいで面白かった」とコメントがあったり、「同じ曲が全く違う曲に聞こえた」という感想も多くて、即興だから当然ではあるものの、いまこのトリオは演奏する度によくなる段階にいて、その高まりをリアルタイムに実感できている、リーダーとしてはとても幸せな時期を過ごしています。どうやらそんなタイミングのようです。

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また「ずっと聴いていられる不思議な音楽を体験した」とか、「ピアノがいつもと違って聴こえた」などの感想を頂きました。それは当初から貫いている「生音」への拘りもあると思いました。PA文化を否定するつもりは全くありませんし、エレクトロ二カやアンビエントも日常的に好んで聴いてますが、生楽器をやる以上というかまずは楽器が鳴るスイートスポットを追求するというこのトリオのコンセプトがあります。せっかく生音が豊かなのに「音量が小さいから」という理由で、PAによって劣化した生音を聴く現場が多いのは、音文化的にも良くない傾向だと思います。逆に言えば、それくらい音をPAするには、かなりの技術がいるということです。

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特にピアノとドラムに負けやすいベースですら生音ですから、水谷さんや芳垣さんの技術や工夫が当然前提ですが、特に身体に振動が響いて聞こえたという感想も頂きました。それはピアノ調律の優子さんの技術、録音も含めた音場作りに関わる五島さんとのチームでの音場作りの拘りの結果かなと思います。

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関わって下さった皆様に、改めて御礼を申し上げます💫