Live収録 "冬樂奏 - 前夜 -" at 100BAN HALL

30 January 2021

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音楽の向かう先へ。

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もともとゲストを入れてのライブ配信を考えていたのですが、現在の状況を顧みて、無観客でのライブ動画の収録となりました。
これから音楽とどうやって付き合っていくのか。
僕なりに、そして関わって下さる表現者たちとその答えを紡いでいる最中なのですが、そこには光を感じています。
もちろん、こういう活動は表現したい音楽によって異なるものなので、全ての音楽に当てはまるものではない、むしろ少数派だと思っていますが、音楽にどのような眼差しを向けて、テクノロジーとどう付き合っていくのかさえも、すべて「その音楽から出発する」ことしかありません。
そういう意味で、みんなで同じ方向へと進んでいく、そんな収録でした。

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配信のデジタル空間で体感する生の音の在り方とは―。
今回の収録では、ピアニスト、録音技師、調律師・・・それぞれの技術と感性のかけ合わせが、これまでよりもさらに表現に盛り込まれた充実感を感じています。

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また、ジャケットで描いてくださった白い絵の制作者 堀川智美さんにも、実際に8枚の絵を持ってきて頂きました。生の空間で絵を見る時にかえって気付きにくい視点や見ることの難しい目線にカメラをセットし、ライブと全く同じ状況で音楽に合わせながら絵を配置してもらう表現を担当してくださいました。

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そこには、7台のカメラの映像を音楽に合わせてスイッチングしてくださった小倉直也くん(素晴らしい若手のジャズトランぺッターです)のミュージシャンとしての感性と連携も、会場となった100BAN HALLの空間と歴史とともに、この動画の中に収められています。

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特別なのは、その配信の空間に音楽だけが存在するのではないということです。音楽以外の分野と手を取り合いながら作品作りをするのは、僕の音楽に対する考え方の一つでもあります。

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今後、ここに至るまでのそれぞれ取り組みや考え方など、少しづつ紹介していきたいと思います。
なお、この動画の販売については、2月に入ってお知らせする予定です。是非、お楽しみに〇
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■物語から抜け出してきた人たち
冬のピアニスト / Piano & Composition : 日吉直行 / Naoyuki Hiyoshi
白い作品 / White Works : 堀川」智美 / Tomomi Horikawa
録音と配信の音 / Recording : 五島昭彦 / Akihiko Goto (Time Machine Record)
ピアノ調律 / Piano Tuning : 鈴木優子 / Yuko Suzuki
映像スイッチャー / Assistant : 小倉直也 / Naoya Ogura