1/14は鹿児島県錦江町(きんこうちょう)へ

昨年の2月に訪れた錦江町地区の学校公演から約1年、また錦江町に来ることができました。

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午前中は宿利原小学校にて。全校10名ほどの小さな学校で地域の方々も聴きに来られました。体育館にあるYAMAHAアップライトピアノでピッチは高めの設定でした。最近は特にグランドピアノとアップライトピアノは全く弾き方が変わってくる楽器という印象で、グランドピアノの「代役」というイメージからどうやって抜け出すか、奥深いです。

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また、七つの子という曲をよく演奏するのですが、年配の方たちから自然発生的に歌い出したのも印象的でした。音楽は楽しいものだからと言う理由で手拍子を求めたり、一緒に歌ってくださいと求めるのは、それが嫌な人にとっては苦痛にしかならないので一切しないですが(僕も苦手です)、こうやって自然と、しかも即興的な和音で歌い出すのはとてもかけがえのない瞬間でした。


この学校公演シリーズでは毎回校歌を使った即興演奏に取り組んでいるのですが、今回は内部奏法を積極的に取り入れたプレイになりました。雨が降っているときは雨音を感じるように、風が強いときは風の音も利用したりしながら、即興の力が試される、僕にとっては本当にやりがいのある仕事です。また校歌という元歌をどう捉えるか、これもかなりの音楽家の仕事です(語りたいことがたくさんあります)。


お昼は、元が屋久杉の製材会社で、今は立派な個人宅をレストランとして営業している「虹の笑」さんへ。錦江町はブリやカンパチの養殖としても有名だそうで、美味しく頂きました◎f:id:naoyuki0730:20200115172631j:imagef:id:naoyuki0730:20200115172639j:imagef:id:naoyuki0730:20200115172644j:image

午後からは池田小学校にて。こちらも体育館での演奏で、全校25名ほどの生徒さんに加え保護者や近所の方も聴きにいらしての演奏。新しめのYAMAHAのC5が置いてあり442Hzの調律だったので、この時期ただでさえ寒さで低くなりがちなリコーダーですが、徳田さんのコントロールによってなんとか保つことができました。子供の中には徳田さんのアルトリコーダーの音を聴いて、「きれいな音ー」と渋い感想を言った子もいて、君はかなり耳が肥えてる!と思った場面もありました◎

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今回の学校公演を主に企画して下さった畑中教育長は、とっても気さくで穏やかで音楽が好きなんだなぁと伝わる方です。学校教育の中で音楽にどう接していくのか、生音の力を体感すること、音楽をどう聴くのか、みんなの知っている身近な曲を題材にすることで楽譜に書かれた音との違いがより伝わりやすいと思いますし、実は子供たちより先生や大人の感覚の方が重要だと思っています。子供は勝手に音楽を好きになるので、子供を通して大人に投げかけていることがたくさんあります。


このように学校関係者も含めて教育現場の中心におられる方々の理解と協力がなければできないことを実現させて頂いています。改めて御礼を申し上げます。こうやってまとめることも僕の仕事のひとつなので、気長に積み重ねていけたらと思います。


そして、なんと来週また鹿児島へ行きます。学校公演はもちろんのこと、音楽レッスンもあり、充実した滞在になると思います💫