今日は、京都にある龍村光峯さんの工房へ行ってまいりました。
http://www.koho-nishiki.com/
実は、同志社大の上野先生のとあるプロジェクトに音楽担当で参加しています。録音はいつも一緒に仕事をしている五島さんが担当するので、今回はその1回目のフィールドワーク作業として、機織り機や職人さんが発する音の録音・採集をしてまいりました。
まず度肝を抜かれたのが、龍村さんの工房にしかないという巨大な機織り機。圧倒的なスケールと精巧さにびっくり。技術の結晶というか歴史の継承も含めて、いまだにその仕組みがよく理解できないくらい。近代日本のすべての技術はこの機織り機から始まったといっても過言ではないものでした。
さらに、龍村さんの代々手掛けられた作品の数々を拝見させていただきましたが、ローマ法王や皇室への作品献呈、サミットでの作品展示など、ちょっとスケールが…(写真は公開していません)
作品が出来上がるまでの工程は70以上。その中で機械や職人さんが音を発する現場に立ち会えるということで、ひとしきり説明を受けた後、実際に録音へ。
職人さんの発する音があまりにも音楽的で、五島さんの録音で聞くとその音圧までヘッドフォンから風で耳に伝わってくるようでした。職人さんによっても音は違い、感覚的に作り上げる過程においては、その「音」はとても重要な役割を果たします。
僕にとっては音素材をどういう作品へと昇華させるかまだこれからなので、その責任の重さに背筋が伸びます(凍ります)が、シンプルに良い作品になるように頑張りたいと思います。今年の大きなプロジェクトの始まりでした◎