Tigran Hamashanが近くにやってきます。

8/20(月)の朝10~11時ぐらいに、ラジオ関西の「Jazz-phonic Radio」という番組で100BANスタジオの李さんと、9/4に兵庫県立芸術文化センターで公演予定のアルメニアのピアニストTigran Hamashanの宣伝広報大使として一緒におしゃべりしてきます。
https://jocr.jp/jazz/

ティグランは、僕がとても大好きなピアニストで、アルメニアの民謡とロックのイズムを行き来しながら演奏する感性がとても同時代的で、この時代に登場するのが必然的な音楽を作っています。彼は2006年のセロニアス・ モンク・ジャズ・コンペティションで1等になっているのですが、僕が知った時にはすでにその音楽性はジャズという枠では測れないものになっていましたし、本人もインタビューなどでジャズというカテゴリーを否定しています。

彼のバンド『Shadow Theater』は完成度がかなり高くて、僕も影響を受けて自分のユニットなどでカヴァーしたり普段自分の練習で弾いたりもするくらいファンなのですが、変拍子と世代的な音楽性を感じることが出来ます。変拍子というと結構今は手あかが付いた要素になりつつあるのですが、いわゆるフュージョン・ロック的な精神性が主役ではないというのが僕の見解です。彼の音楽をよ~くきいてみると4拍子のいくつかの小節をまたいで奇数拍のメロディーを乗せたり、5連符や7連符を多用することが多く、装飾音符のかけ方も特徴があります。それはおそらく、アルメニアの民謡が5拍子・7拍子の素数拍子で踊るという文化であるということと(バルカン半島からインドにかけてのリズムに近い)関係が深いように思います。そこに世代的なクロスオーバー感覚があって、それをティグランなりに消化した結果が今の彼の音楽につながっていると感じます。

彼が日本に来る前からずっと注目して見ていましたが、やっと日本に関西に来てくれることになりました。僕は一ファンでありますが、いろんな方に見てもらいたいと思います。
https://www.facebook.com/tigranjapan/