12/10 日吉直行+藤井美智+水谷浩章

今回水谷さんが「一人旅」ツアーで西日本に来ることが決まって、すぐイメージしたのが藤井美智さんとのトリオでした。それぞれの共演はありますが、3人そろっての演奏は今までなかったし、トランペット+ピアノ+ベースという編成でこのメンバーなら興味深いサウンドになるのではないかというのがそもそものきっかけでした。

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演奏中の水谷さんの息遣いと世界観にサムライのような美智さんの立ち振る舞いとスーッと流れていく歌い方にはとても刺激され多くの収穫がありました。

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選曲としては「月」や「鳥」をモチーフに、Pascoalの「As Marianas」や賢作さんのレコーディングのために書いた曲「Birds in the Sea」などを初めて取り上げてみました。また僕のオリジナル曲「Birds in the Sea」は5拍子、「foss」は11拍子、「海のピエロ」は13拍子と7拍子といったように最近取り組んでいる「鳥」の曲は変拍子が多くなっています。今書いている曲なんかは17拍子や7連符を主体にしたこれまで取り組んだことのない拍子感覚ですが、「変拍子で複雑なことをやろう」といった変拍子での複雑な演奏が目的ではなく、あくまで鳥の予測不可能な動きや同調性、そして自然を舞台に歌うような鳴き声や民主的な象徴としての「鳥」を表現していくためのもの。「鳥」を通していろんなことを表現することが目的でもあります。お二人には短いリハではありましたが本番と合わせてそれを感じ取っていただけたと思うし、大きく広げてもらったと思います。

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美智さんとはデュオでの演奏を考えていて、水谷さんは年明け早々芳垣さんとのトリオを予定しています。特に水谷さんには今回うちに泊まっていただいて、楽しい時間を過ごさせていただきました◎なぜ一人旅を始めたのかという話から、これからの時代の音楽活動についての話にもなりました。そういえば、先月ご一緒した宮崎君とも非常に似た話になったのをよく覚えています。9月からBornFreeでの毎月ライブとaire amenoでのソロライブ、かおりさんとの対バンなど、特にここ3・4か月は共演者の皆さんに大きく広げていただきました。特にBornFreeの大塚ママさんには、集客の良いときも芳しくないときも変わらず自分の音楽を作ることを理解してもらい、感謝してもしきれませんー。また来年もよろしくお願いいたします!

 

セットリスト
1st
1.Blinking(日吉直行)
2.はばたき(日吉直行)
3.月廻りの歌(日吉直行)
4.The Moon's A Harsh Mistress(Jimmy Webb)
5.月の映画館(日吉直行)

2nd
1.Birds in the Sea(日吉直行)
2.a Fala da Paixão(Egberto Gismonti)
3.foss(日吉直行)
4.海のピエロ(日吉直行)
5.unravel(Björk)
en.As Marianas(Hermeto Pascoal)