1/7 日吉直行・水谷浩章・芳垣安洋TRIO

昨年初めてお願いしたメンバーで約半年ぶりのライブでした。

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普段は神戸にいるのにわざわざ相手してくださっている優しいレジェンドたち。もちろん僕が学生の頃からのヒーローですから緊張はしますが、今表現したい音楽をぐっと形にしつつさらに前に進めていくこの上ないチャンスなので、思い描いていたことや思いがけないこと、そして一番欲しい課題をたくさん出すために、1回1回を大事にしながら欲張りに進めています。今回Unravel以外はすべて僕のオリジナル曲で前日・当日にできた曲も多く、音楽的な部分では「Vary Voices」という曲で4つ打ちのリズムを使ったり、「Londo」では2/4の速いリズムパッセージを使ってみたりしました。今は「渡り鳥」をモチーフにそこから「美しさと破壊」というサウンド感を抽出しているイメージですが、今朝も新曲ができてまたイメージが広がったのを感じたところです。
今後のスケジュールとしては、5月中旬にこのトリオとしては初めて関西で演奏予定で、5/19(土)は池袋Apple Jumpにて、そして9/8(土)には江古田での演奏が決まっています!よろしくお願いいたします。

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セットリスト
1st
1.はばたき 2.foss 3.月の映画館 4.Blinking
2nd
1.Polyversal 2.海のピエロ 3.Unravel 4.Airs 5.Vary Voices en.Londo

1/6 トリオのリハ

いよいよ明日はトリオのライブです。お昼に東京入りしてすぐに芳垣さんと水谷さん(と娘さんがお絵描き参加)とのリハ。今朝新幹線で仕上げた新曲をレジェンド達は軽々こなしてしまったので、欲張りにも更に明日は新曲を増やそうとこれから数曲仕上げる予定です。このトリオのモチーフは「渡り鳥」ですが、サウンド感は「美しさと破壊」をテーマにしています。昨年以来二回目ですが、そこからの進んだ感覚も明日は込められたらなと思っています。ライブは19時開始ですのでお間違いないようです。よろしくお願いします!

【Naoyuki Hiyoshi Trio】(東京・池袋)
日程|2018年1月7日(日)
出演|日吉直行(piano) 水谷浩章(bass) 芳垣安洋(drums)
会場|Apple Jump(東京都豊島区西池袋3-33-17東武西池袋サンライトマンションB1)
時間|開場18:30 / 開演19:00 
料金|3000円(要オーダー)
予約|03-5950-0689(AppleJump)/ naoyukihiyoshi0730@gmail.com(日吉)

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1/3 深呼吸をして

あけましておめでとうございます。年末年始は神戸の自宅でピアノ曲の録音やアレンジなどを。のんびりしていたらすでに元旦から3日が経とうとしています。ギアチェンジをしなければ。

今年はCD制作を軸に色々なものを色々な形で表現していく予定ですが、その中で大事にしていきたいことは「呼吸」です。精神的な安定と呼吸は繋がっていて、呼吸が浅いと不安定になるし、呼吸が深いと安定していく。昨年半ば辺りから精神の持って行き方と身体の使い方次第で演奏や作曲の安定レベルが違うことに気づきました。「呼吸のレベル」を上げていくこと。これが当面の目標になります!

そして、今週末は東京にいます。憧れの芳垣さん&水谷さんタッグとのTRIOでApple Jumpからスタート。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

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【Naoyuki Hiyoshi Trio】(東京・池袋)
日程|2018年1月7日(日)
出演|日吉直行(piano) 水谷浩章(bass) 芳垣安洋(drums)
会場|Apple Jump(東京都豊島区西池袋3-33-17東武西池袋サンライトマンションB1)
時間|開場18:30 / 開演19:00 
料金|3000円(要オーダー)
予約|03-5950-0689(AppleJump)/ naoyukihiyoshi0730@gmail.com(日吉)

12/28 WORK / ワーク

ライブが終わってからのここ最近は、作曲や編曲のため家でデスクワークをしています。鍵盤に向かって紙の楽譜に書くアナログなやり方をする時もあれば、パソコンに向かってシンセでドラムを打ち込んだり録った音源を編集したり楽譜作成をするデジタルなやり方をしたりして行き来しています。どちらのやり方も年々やりやすくなっているのですが、さらにやりやすくするために新たなシンセもついに購入しちゃいました。

そして本日はスタジオワーク。ドラマー伊波さんに協力してもらって、イメージをリズムにしてもらいながら音作りを進めました。最近作る僕の曲はリズムが非常に重要なファクターでして、頭の中やデスクワークでイメージした音やリズムをすぐに実際の人間の感覚へフィードバックできるこの環境はとても有難いです。

フィールドワークで録った音源をデスクワークで編集し、デスクワークでイメージした音をスタジオワークで形にし、それらをプレイグラウンド(谷川賢作さんがいつも言っている野球理論+野村誠さんの音楽論)上でプレイする。これらの『ワーク』を「ネットワーク」で繋げていくことこそまさに「音楽づくり」なのだと実感した年末でした(まとまった!)。

12/14 レコーディング

昨日は三宮の100BANホールをお借りして、僕が作編曲・演奏で携わっているプロジェクトのレコーディングをしました。メンバーは、日吉直行(piano) 白石宣政(bass) 伊波大輔(drums)のTrio。

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曲は1分以内のものから、即興を交えたものまで。信頼安心のメンバーなので、ほぼ1,2テイクで順調に終了。録音は、最近また新しいマイクロホンを導入して日々研究に余念がない五島さんにお願いしました。

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終了後、立ち会ってくださったピアニスト李さんと五島さんとスタジオ徒歩圏内組でかる~く打ち上げ。李さんとは今年ご縁があって同じピアニストで年齢も家も近いことから、いつもアツい打ち合わせをさせていただいております。100BANスタジオでの企画は来年色々と考えているのですが、ここにスタンウェイのBがあることや立地とスタジオの雰囲気を生かさない手はないので、ただの理想論だけではなくシビアな視点も忘れずに、ポジティブにあーだこーだ意見交換させていただきました◎とにかく李さんのバランス感覚が素晴らしい!とっても良い時間でした。

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12/10 日吉直行+藤井美智+水谷浩章

今回水谷さんが「一人旅」ツアーで西日本に来ることが決まって、すぐイメージしたのが藤井美智さんとのトリオでした。それぞれの共演はありますが、3人そろっての演奏は今までなかったし、トランペット+ピアノ+ベースという編成でこのメンバーなら興味深いサウンドになるのではないかというのがそもそものきっかけでした。

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演奏中の水谷さんの息遣いと世界観にサムライのような美智さんの立ち振る舞いとスーッと流れていく歌い方にはとても刺激され多くの収穫がありました。

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選曲としては「月」や「鳥」をモチーフに、Pascoalの「As Marianas」や賢作さんのレコーディングのために書いた曲「Birds in the Sea」などを初めて取り上げてみました。また僕のオリジナル曲「Birds in the Sea」は5拍子、「foss」は11拍子、「海のピエロ」は13拍子と7拍子といったように最近取り組んでいる「鳥」の曲は変拍子が多くなっています。今書いている曲なんかは17拍子や7連符を主体にしたこれまで取り組んだことのない拍子感覚ですが、「変拍子で複雑なことをやろう」といった変拍子での複雑な演奏が目的ではなく、あくまで鳥の予測不可能な動きや同調性、そして自然を舞台に歌うような鳴き声や民主的な象徴としての「鳥」を表現していくためのもの。「鳥」を通していろんなことを表現することが目的でもあります。お二人には短いリハではありましたが本番と合わせてそれを感じ取っていただけたと思うし、大きく広げてもらったと思います。

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美智さんとはデュオでの演奏を考えていて、水谷さんは年明け早々芳垣さんとのトリオを予定しています。特に水谷さんには今回うちに泊まっていただいて、楽しい時間を過ごさせていただきました◎なぜ一人旅を始めたのかという話から、これからの時代の音楽活動についての話にもなりました。そういえば、先月ご一緒した宮崎君とも非常に似た話になったのをよく覚えています。9月からBornFreeでの毎月ライブとaire amenoでのソロライブ、かおりさんとの対バンなど、特にここ3・4か月は共演者の皆さんに大きく広げていただきました。特にBornFreeの大塚ママさんには、集客の良いときも芳しくないときも変わらず自分の音楽を作ることを理解してもらい、感謝してもしきれませんー。また来年もよろしくお願いいたします!

 

セットリスト
1st
1.Blinking(日吉直行)
2.はばたき(日吉直行)
3.月廻りの歌(日吉直行)
4.The Moon's A Harsh Mistress(Jimmy Webb)
5.月の映画館(日吉直行)

2nd
1.Birds in the Sea(日吉直行)
2.a Fala da Paixão(Egberto Gismonti)
3.foss(日吉直行)
4.海のピエロ(日吉直行)
5.unravel(Björk)
en.As Marianas(Hermeto Pascoal)

今週は鹿児島県へ。

先週訪れた長野とは打って変わって夏のような暑さ。12月を目前にしたこの時期に半袖のTOKUDA企画の徳田さん。今年の夏と同様長野→鹿児島と移動して色々とやり取りをしてきたことを形にする貴重な期間。今回は地元の名物先生が作曲された歌をもとにしたCDを制作する予定で作編曲に僕が携わっています。

初日は鹿児島在住のアナウンサーさんがいらして制作CDの歌のレコーディング。4番まで歌詞のある壮大な曲をなんとか録り終えて一段落。次の日は鹿児島で演奏していただいている島津さんと共に阿久根市へ移動し、小学校の凄いきれいな講堂で徳田さんのリコーダーとのデュオで小中学生と地元の人たちの前で演奏。ただ有名な曲を演奏するだけでなく、アレンジをしながら1曲1曲丁寧に。ピアノソロも1曲演奏させていただきました。音楽の先生たちは個性たっぷりな方たちばかりで、楽しい時間を過ごさせていただきました。公演もすごく好評で来年はさらに演奏機会もきまっており増えていきそうです◎
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その後、美味しいお魚の海鮮丼を食べて、みかんの販売を手伝っている猫ちゃんのいるふるさと市場でかわいさに負けてみかんを購入。
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そしてCD制作で使う予定の自然の音を採集しに山へフィールドワークへ。音楽家の野村誠さんは「作曲は机の上でするデスクワークと実際に自然の中に身を投じるフィールドワークがある」と言っており、今回は自然の中で採集した音素材をもとにサウンドスケープ的なテイクも収録予定です。最終日の今日は徳田邸でプチレコーディングをし、これから地元の宮崎へ帰ります。非常に充実した滞在になりました◎

昨日今日と長野県は松本市へ。

松本に来るのは2回目ですが、すでに住みたいくらい。大きい街ではないですが、文化的な街でもあり作家さんもたくさんいるのですごく魅力的。今回は主に映像作品の曲作りと音撮りのためですが、大学から夢を語り合ってきた仁科くんと一緒に仕事をする特別な時間です。彼とは学生の頃に新江ノ島水族館のアニメーション制作で一緒に携わったことがありますが、お互いの今の感覚で取り組むのはまた違ってとても新鮮です。早速市内の「栞日」というカフェへ。

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ここは詩人ウチダゴウさんが関わっている場所でもあり、珍しい本に囲まれながらお茶したり、1階で作品展示販売をしてる作家さんもいたりと、古い建物をリノベーションした素敵なお店です。なんとピアノが置いてあったので弾かせて頂いたところ…潤沢な音空間でびっくり!

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箱全体が楽器のような空間で生音の演奏にはもってこい。お店の空気から思いつく曲を3曲ほど演奏させていただきました。ぜひ来年にはライブをしたいと思っています。その後仁科家にてみんなで恒例の会合。まなみさんはいつも明るくて素敵で、特にすーちゃんなんか3歳とはほんとに思えない語彙力でびっくりするばかり。夜中はご両親を中心に仁科家の洗礼を受けつつ、自分の日々考えていることやこれからの話、大学時代の話、そしてお母さんの素敵なツッコミとお父さんの涙まで。

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 今朝は仁科くんが毎朝狩猟をしている現場へ同行。

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彼の銃の使い方がとてもうまくあっという間にカモが一匹とれました。カモはこのあと調理されるわけですが、命あるものを人間が受け取る瞬間でもあり、自然との繋がりがすぐそばにある日常はとても尊い。しかも決してきれい事だけではないのがいい。渡り鳥をテーマにしている最近ですが、とても貴重な体験ができました。そしてお昼はジビエ料理で鹿のお肉を頂きました。今日1度神戸へ戻って、明日からは鹿児島です!

根無し草世代

先週土曜日は、熊本からやってきた宮崎くんとのライブでした。今年4月に初めて出会ってからデュオもする機会があればと思っていたところ実現したライブで、前日まで東京でライブをしていた彼を神戸に迎えて、入り時間までお茶を。九州に住みながら東京や関西でもボーダー関係なく演奏活動をするスタイルは住んでいるところは違えども僕も同じ感覚を持っていて、お互い口では「適当」と言いながらもそれぞれそこに関しては結構アツい信念があり、それを信じてお互い音楽活動をしている気がします。将来の音楽活動についてもどういうキャリアを重ねていくかについても非常に近い感覚を持っているなぁと改めて思いました。違うって言うかもしれないけれど(笑)。f:id:naoyuki0730:20171113173123j:plain

ライブでは、1stセットがお互いのソロ演奏を、2ndにデュオ演奏をという構成。もともと彼のソロ演奏のファンなので今回どうしても組み込みたかったのと、彼の音からは未来の音が聞こえてくると思っているのでそこに挑みたいというのが今回の僕の狙い。サウンドチェック前のコミュニケーションも非常に効いた気もしますが、即興の捉え方、譜面の壊し方、ハーモニー感覚、リズムの感覚など、お互い言うことなく演奏中にコミュニケートしながら感じていくのがとても心地よかった。 

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もう一つ嬉しかったのは、ライブには高校の先輩の諏訪園さんも駆け付けてくれて、宮崎大学ジャズ研卒業の方とも交流ができました。関西で宮崎関係者と接する機会がかさいさんとこの前の外山さんぐらいと言ってもいいほどなので(笑)とっても嬉しいし、またこの宮崎大学ジャズ研の方の耳はとっても肥えているなぁと感じました。それもそのはずなんですが、水谷さんや外山さん、林さん、坂田さん、板橋さんなどそうそうたるメンバーとの交流が学生時代からある人たちで、日本でそういう環境を聞いたことが無いくらい羨ましい場所だったんだなぁと。結局朝の5時くらいまでアツすぎる話をしてお別れしましたが、こうやってぐるぐる繋がっていくんだなぁと。彼との出会いはまさに水谷さんなくては実現しなかったし、離れていた地元宮崎との距離が縮まっていく感じがしてならないです。ここに関しては結構悩んでいて、まだ答えを出さないというか出す気が無かったのですが、背中を押された気もする。来年は今年よりも演奏機会が増えるだろうし、身体的にも感覚的にもどんどんボーダーレス化していく気がするので、健康に気を付けながら切磋琢磨していきたい。やっぱり僕らは「根無し草世代」なんではなかろうか。

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セットリスト
1st Solo
1.Landscape and Goat(宮崎真司)
2.はばたき(日吉直行)
3.月を掘る犬(宮崎真司)
4.海のピエロ(日吉直行)

2nd Duo
1.Close, softly(宮崎真司)
2.Blinking(日吉直行)
3.Glass to see the world(宮崎真司)
4.月の映画館(日吉直行)
5.unravel(Björk

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今週末、熊本県から宮崎君がやってきます!

彼と初めてお会いしたのは、今年の4月。水谷さんが宮崎で演奏する機会があった時にご紹介していただいて、同い年で九州で活動、そしてジャズや現代音楽に詳しくインプロを中心に活動するというのもあり、楽しくいろんな話をしながら演奏していた記憶があります。初めに彼と話をしたのは確かギタリスト Ben Monderのことだった気がします。かなり現代的なアプローチをする彼のソロがとっても良くて、HPで何回も聴きました~。ぜひご覧ください◎
https://shinjimiyazaki.com/
最近は、昨日同郷だと判明した外山さんと一緒に演奏されたり、水谷さんや栗田さんといったメンバーと一緒に演奏しており、東京のツアーからこちらに立ち寄っていただきます。今週の土曜に岡本Born Freeで演奏しますが、お互いのSolo演奏+Duo演奏という形で、オリジナルと即興がメインです。久しぶりの再会と演奏とても楽しみです!

Solo&Duo Live(兵庫・岡本)
日程|2017年11月11日(土)
出演|宮崎真司(guitar) / 日吉直行(piano)
会場|Born Free(神戸市東灘区岡本2-5-8)
時間|開場19:00 開演19:30
料金|予約¥2000 当日¥2500 学生¥1000
予約|078-441-7796 / bornfreekobe@gmail.com(ボーンフリー)