CANOPU QUARTET 関西公演2DAYS

『CANOPU QUARTET 関西公演2DAYS』

―星の欠片で星を作るように、音のモチーフを拾い集めて音楽を作る―

CANOPU ENSEMBLE(カノープ・アンサンブル)とは、神戸在住の音楽家 日吉直行が主宰する「宇宙と音楽」をテーマに、声を主体とした意欲的なアンサンブルユニット。星の名前の「Canopus(カノープス)」とドビュッシー作曲の「Canope(エジブトの骨壺)」という曲に由来している。2014年6月から様々なミュージシャンに参加いただき、東京・関西を中心に活動している。今年7月には、2人の声・管楽器・打楽器・ギター・ベース・ピアノの7人編成で、小学校跡地のふたば学舎にて「夏の音楽会」を開催。今回はそのCANOPU ENSEMBLEから、ピアノ・ギター・ベース・パーカッションという編成に焦点を当てたユニット『CANOPU QUARTET』として関西公演を敢行する。日本を代表するベーシスト水谷浩章、パーカッションにブラジル・アフリカと国際経験豊かな渡辺亮、同世代ギタリストとして演奏を重ねている野津昌太郎を迎えてのライブ!

 

■2016.10.28(金) Live at 旧グッゲンハイム邸(兵庫・塩屋)
出演|piano 日吉直行 / guitar 野津昌太郎 / bass 水谷浩章 / percussion 渡辺亮
会場|旧グッゲンハイム邸
時間|開場19:30 開演20:00
料金|予約3000円 当日3500円
問合せ|旧グッゲンハイム邸 tel.078-220-3924 / guggenheim2007@gmail.com

 

■2016.10.29(土) Live at Take Five(大阪・大国町
出演|piano 日吉直行 / guitar 野津昌太郎 / bass 水谷浩章 / percussion 渡辺亮
会場|Take Five
時間|開場19:30 開演20:00
料金|予約3000円 当日3500円
問合せ|Take Five tel.06-6648-1139

 

■プロフィール
日吉直行|piano, 作曲・編曲
『皆さん、要注意です。柔和な頼りなさそうなこの顔にだまされないでください。この男、いったん弾かせると「おぬしなかなかの使い手 油断ならぬな」に豹変します。 谷川賢作』
1986年、宮崎県延岡市生まれ。神戸大学発達科学部人間表現学科で作曲や即興、音楽学など幅広い音楽理論を中心に学び、2012年に同大学大学院にて芸術修士号(Master of Art)を取得。様々な音楽を背景にオリジナル曲を中心としながら、多様な音楽家・アーティストとの共演・共作を通じ、意欲的な創作に取り組んでいる。2013年、日吉直行TRIO『into the Air』(TMCD-1003)をタイムマシンレコードよりリリース。2014年、野津昌太郎(ギター)とのデュオによる宮崎ツアー、Office Ohsawa企画によるヨーロッパ・ジャズミュージシャンの来日アーティストのオープニングアクトを担当。2015年、日吉直行&野津昌太郎『Blinking』(TMCD-1007)をタイムマシンレコードよりリリースし、宮崎ツアーを敢行。また、ソング・エックス・ジャパン主催のジャズ・フェスティバル『JAZZTREFFEN2015』に出演。2016年、デュオによる鹿児島ツアー、自身が主宰する「宇宙と音楽」をテーマにしたユニット『Canopu Ensemble』による小学校講堂や旧グッゲンハイム邸でのライブ企画、「自然や動物・植物」をテーマにしたユニット『fabre's fable』での「四国音泉ツアー」などを行った。また、合唱団との共演やポップス作品のアレンジ、結婚式での音楽企画なども行っている。

 

水谷浩章|acoustic & electric Bass
20歳の頃より音楽活動を開始する。アコースティック・ベースを吉野弘志氏に師事。 独自のスタイルでエレクトリック・ベース、アコースティック・ベース を操り、その幅広い音楽性とグルーヴには定評がある。 リーダー作として、『LowBlow/カフェおじさん』('97)、『phonolite/while i'm sleeping』('03)、『phonolite trio and ensemble/My Heart Belongs to Daddy』('06)をリリース。 今堀恒雄(G)「Tipographica」のレコーディング、フランス・ツアーなどに参加('95~'97)。 南博(p)カルテット('98~)にて、『BIRD in BERLIN』 『GO THERE!』『CELESTIAL INSIDE』の録音、「Beijing International Jazz Festival」、デンマーク・ツアーに参加。加古隆(P)「色を重ねて」(構成:天児牛大)に参加('97~)。 大友良英「NEW JAZZ QUINTET(Ensemble)(Orchestra)」('99~)にて、数々のヨーロッパ・ツアー、『Flutter』『New Jazz Ensemble/Dreams』『New Jazz Quintet/LIVE』『Tails Out』『ONJO』『ONJO plays Eric Dolphy's Out To Lunch』『ONJQ Live in Lisbon』『Live Vol. 1: Series Circuit』『Live Vol. 2: Parallel Circuit』等の録音に参加。 山下洋輔(p)のグループにて、数々のジャズフェスティバル、ヨーロッパ・ツアーなどに参加('00~)。 柳原陽一郎『ふたたび』『ウシはなんでも知っている』、MIYA『Globe in motion』『Miya's Book; Music For Seven Days』、太田朱美『Risk Factor』などをプロデュース。現在は、自己のグループ「phonolite」(Flute、Sax、Trombone、Cello等を含む12人編成の変則ジャズ・オーケストラ)をはじめ、多数のバンドのレギュラー・メンバー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍中。

 

渡辺 亮|percussion
1958年、神戸市生まれ。音楽に色彩と空間を与えるパーカショニストとして、EPOショーロ・クラブなど、数多くのアーティストと共演、レコーディングに参加。青山「こどもの城」の講師を経て、「鼓童」アースセレブレーション、いわき芸術交流館アリオスなど、全国でパーカッションのワークショップを行っている。ソロ・アルバムに「ウォレス・ライン」「モルフォ」、著書に「レッツ・プレイ・サンバ」(音楽之友社)がある。自己の活動として「妖怪探訪」「美術と音楽」を主催。武蔵野美術大学卒業、東京学芸大学非常勤講師。

 

野津 昌太郎|guitar,voice,etc
ギター時々声その他。作詞作曲企画。1986年神戸に生まれる。十代よりギタリストとして、音楽活動を開始する。ありとあらゆる音楽分野、サウンドアート、ときにそれらを凌駕(放棄)しながらもノラクラと貪欲に気まぐれに二十代を送る。これまでの共演は音楽家のみならず  身体表現者、映像作家、詩人、また虫や鳥、滝など数えきれず八百万。森羅万象にお世話になりつつ今日も一歩前進中。

10/2 Live in Born Free

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piano日吉直行 voice谷向柚美 contrabass甲斐正樹


甲斐さんとは夏以来、谷向さんとは初共演。最初この組み合わせでのライブはどうなるか想像つかなかったのですが、ライブを終えてみるととても有意義なライブでした。甲斐さんとは実は10年くらい前にお会いするチャンスを逃していたのですが、ノルウェーに行ったり帰ってきたりする中で連絡を取ったりするなど親交があり、共演は何回かありましたが今回のような2stageのライブをするのは初めてでした。谷向さんは、オリジナルやインプロなど活動範囲が興味深くて、でも名古屋と関西という場所柄なかなか共演機会がなく、今回やっと実現しました。

1stセットは、最近書いているシリーズ「まばたき」「はばたき」「まぼろし」に続く「ハカナキコトバトマタタキノヨル」という40分の曲を演奏しました。この曲は8つの場面に分かれていて、テーマや言葉をモチーフに即興演奏しながら演奏していきます。1曲演奏するのに40分程度。今まで作ったことのないタイプの曲で、40分演奏し続けるのにかなりの集中力を使いましたが、新たな挑戦ができました。谷向さんのvoiceは思っていたイメージよりもかなり柔軟で、インプロと曲を行き来する感覚を持っているのも非常にやりやすかったです。甲斐さんにはあまり説明をしないことが多いのですが、音楽を組してもらってその上で楽器を弾いてもらっている感じがとても心地よくて、これからも深めていきたいところです。

9/25 fabre's fable ~四国音泉ツアー4日目~ Fox English

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piano日吉直行 vocal白石翠 bass白石宣政 drums白石美徳

ツアー最終日は、姫路・Fox English。
ここは英会話教室で、スタイリッシュなデザインと外国の空気が流れている空間で、とっても落ち着きました。写真からも分かるように、ステージとして使わしてもらったスペースに、どーんと木が。オーナーというかこの教室の長のティムの熱いコメントもあり、演奏もアツくなってついつい長くなってしまいました…。
このライブでは、毎回演奏してきた「Naissance」や姫路でしか演奏しなかったBjörkの「Jóga」などが美徳さんからのアプローチによって変わった部分もありましたし、このツアー全体では特に宣政さん作曲の「Planta」「Echo」の2曲が毎日のように変化し、題名と空間がリンクするような4日間でした。姫路界隈のいつもの面白い人たちともお会いできて、今日で終わるのかぁとしみじみした気持ちにもなりました。

9/24 fabre's fable ~四国音泉ツアー3日目~ 花杏子

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piano日吉直行 vocal白石翠 bass白石宣政 drums白石美徳

ツアー3日目は翠さんの地元、徳島・花杏子。
ここはギャラリーというよりはレストランで、高い天井にグランドピアノがあり、山の上のとても雰囲気のある場所でした。植物に囲まれながらエコーが常にかかったような音響の中演奏するという、まさにこのツアーにぴったりの会場。その分難しさもありましたが、演奏は相変わらず好調。以前徳島にお邪魔したときにお会いした皆さんとも再会できて、とてもうれしい一日となりました。

9/23 fable's fable ~四国音泉ツアー2日目~ 蛸蔵

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piano日吉直行 vocal白石翠 bass白石宣政 drums白石美徳 作家 古川ひろみ

ツアー2日目は宣政さんの地元、高知・蛸蔵。
ここは、アートスペースとして劇団などが使ったり色々な使い方をされているようで、場所から受けるイメージがとてもありました。高知のクラフト作家でもあり音楽家でもある古川ひろみさんの展示も一緒に行われました。fabre's fableの動物や昆虫、自然といったテーマと古川さんの動物をモチーフとした作品のリンクが一番の見せ所で、今回だけで終わらせるのがもったいないくらいとても良い空間になりました。古川さんとはこれからコラボ企画などもどんどんできていったらいいなと思います。

9/22 fabre's fable ~四国音泉ツアー1日目~ そらしと珈琲

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piano日吉直行 vocal白石翠 bass白石宣政 drums白石美徳

fabre's fable(ファブレズ・ファーブル)とは「ファーブルのお伽話」という意味のユニットで、フランス語+英語の造語です。今回は白石3のゆかりの地でもある四国をめぐるツアーで、このツアーに向けてのCDを作ったりHPを作ったり、いろいろと準備をしてきました。その初日は、愛媛・松山のそらしと珈琲さんにて。翠さんの中学のときの同級生がマスターであるということで、非常にイケメンでおしゃれなお店でした。お昼の部と夕方の部ともに客層が全く違い、白石3ご親戚の方々やそらしと珈琲さんのお店の力もあってほぼ満席に(すごい)。セットリストも盛りだくさんで1部と2部の内容を少しずつ変えながら構成。夕方の部では美徳さんのウズベキスタンの楽器や小物などをすべて使ったイントロから始まる曲なども登場。ツアー初日としてはとてもいい出だしとなりました。

9/17 CANOPU ENSEMBLE in カントコトロ

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piano日吉直行 vocal白石翠 bass白石宣政 percussionユカポン

CANOPU ENSEMBLE(カノープ・アンサンブル)とは、星や月など「宇宙」をテーマにした曲を中心に演奏するユニットで、星の名前のCanopus(カノープス)とドビュッシー作曲のCanope(エジブトの骨壺)という曲に由来しています。場所は、神戸・舞子のまだできて間もないお店「カントコトロ」さんにて。今回は東京からユカポンがやってきまして、初めて4人編成で演奏しました。これまで割といろんな楽器の編成だったので、シンプルな編成になったおかげもあってか音にスペースが生まれて、表現がぐっと高まりました。

翠さんはこのCANOPU ENSEMBLEでは一番鍵となる「声」の担当で、僕がずっと求めていた歌詞を歌うvocalの役割と声を楽器のように扱うvoiceの2つの要素を高い次元で行き来できる音楽家です。育児活動と音楽活動を両立しながら、ライブを重ねるたびに良くなっていて、このライブでは過去最高といってもいいくらいのプレイでした。
宣政さんはこのユニットではベースを弾いていますが、作曲とピアノも高いレベルで表現してきた音楽家なので、僕の数あるユニットの中でもダントツに近いくらい曲の理解が速く、安心していつも演奏させてもらっています。
ユカポンは最近MCも僕と同じくらい担当してもらっていて、しかもリズム隊との相性が結構限られてくるユニットなので、非常に頼りになる存在です。今回のライブでは特にシンバルの音色と小物楽器のチョイスが冴え渡っていて、東京で揉まれているんだなぁ…
まとめると、非常に素晴らしいライブとなりました。